放送内容

2015年12月30日 ON AIR

昭和のナゾ なぜ彼女はアイドルになった?

1984年群馬県甘楽郡。
現在、バラエティタレントとして活躍する井森美幸は当時
群馬県で暮らす女子高生だった。


井森が当時ハマっていたのは、カラオケ。
友達の家にカラオケセットがあったので学校帰りに遊びに行っては
ワイワイと歌いまくっていた。


アイドル雑誌の付録についていた歌本を片手に歌いまくる毎日。
そんな日々が続いていた夏休み前のある日、アイドル雑誌にある広告が載せられていた。


オーディションの広告だった。
グランプリは賞金100万円。さらにハワイ旅行までついてくる。
友人にも後押しされ、井森はこのオーディションを受けることにした。


実はこのオーディションこそ、第1回で榊原郁恵がグランプリとなり
後に山瀬まみや深田恭子、石原さとみなどを輩出するスターの登竜門、
ホリプロタレントスカウトキャラバンだった。


軽い気持ちで応募したものの、東京で行われる関東地区予選オーディションの会場には
アイドルをめざし応募したカワイイ女の子たちがたくさん集まっていた。
一気に自信を失う井森。


早く終わらせて原宿でクレープを食べて帰ろう。
そう思っていたが、初めてのオーディションにもかかわらず1次、2次、3次審査と
順調に突破。なんと関東地区の代表に選ばれてしまった。


そして迎えた全国大会。
審査期間は2泊3日。グランプリの発表は生放送される。
全国から勝ち進んだ12人の美少女達。グランプリに選ばれるのはただ一人。


井森はその中のある審査項目に目がとまった。それはダンスの審査。
井森にダンスの経験などない。
しかしここまで来たらハワイ旅行をゲットしたい。


覚悟を決めた井森はのちに多くのバラエティ番組で爆笑されることになる
あの伝説のダンスを披露した。


当時の本人はもちろん大真面目。
このダンスが決め手なのかは謎だが、井森は見事12万人の中からグランプリを獲得。
半年後に歌手デビューを果たした。


しかし、なぜ彼女が選ばれたのか?
デビュー当時を知る(株)ホリプロの鈴木基之常務取締役によると
井森はオーディション時、山の手の清楚なお嬢様というイメージで
現れた瞬間にグランプリが来たと感じるほどの逸材だったという。


これが12万人の中からグランプリを獲得した
井森美幸の忘れられない仰天事件だった。

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