放送内容

2017年11月 7日 ON AIR

奇跡の超ラッキー芸人

カスタネット芸人、前田けゑ。
芸人としてはまったく無名ではあるが、ひょんなことをきっかけに
なんと15億円という莫大な資産を手にした超ラッキーな男。


一体、どうやってそんな大金を手にしたのか?


"祖母との食事で運命の出会い"


2005年、ミュージシャンを目指し東京で一人暮らしをしていた前田。
ある日、大阪に住む母方の祖母から電話があった。


小さい時に両親が離婚していた前田は、祖母の家に住んでいた時期もあり
大のおばあちゃん子だった。
電話先の祖母は前田と会わせたい人がいるという。


食事の約束をし、後日店に行ってみると...
そこにいたのは、祖母と見知らぬ年配の女性。
その年配の女性は、名古屋に住んでいる祖母の友人とのことだった。


こんな風に祖母の友人に引き合わされることはそれまでもよくあった。
実は前田、お年寄りの相手が大得意。すぐに打ち解けてしまうのだった。


今回も祖母の友人から、
「いつでも名古屋に遊びにいらっしゃい」と言われるほど打ち解けた前田。
この日も楽しく時間を過ごして食事を終えた。


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しばらくして、あまり深く考えていなかった前田は、名古屋へ遊びに行くように。


そのおばあちゃんは、広い家に一人で住んでいた。
こうして何度か会ううちに...思いもよらぬことが起きた。


なんと、おばあちゃんから養子縁組の申し出があったのだ!
面倒を見てほしいということではなく、お墓を守ってくれる人がいなくなるのが気がかりなのだと言う。


それはあまりに突然の申し出。普通なら簡単に決められることではない。
しかし!前田はなんとその場であっさり承諾した!


"あっさり養子縁組を承諾!"


養子とは、血縁的に親子ではない両者が、法律的に親子関係となる制度。
養子となる者が成年に達している場合、
両者が合意し、要件を満たしていれば成立する。


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だが、前田の実の母親はこの養子縁組をまったく知らされていなかった。
ちなみに15歳以上であれば、養子になるのに実の親の承諾は問われない。
(※養子となる者が未成年の場合には、家庭裁判所の許可が必要な場合もあります)
すでに届けを出しての事後報告。母は当然驚いた。


実は、養子縁組をしても実の親との縁が切れるわけではない。
親子関係はそのまま存続する。


つまり、養子は養子先の親と実の親との二重の親子関係を持つことになる。
そして実の親から財産の相続をすることもできる。


こうして始まった、名古屋の養母との新しい親子関係。
しかし前田は東京で叶えたい自分の夢がある。
そんな彼に養母は...月に1度名古屋に会いに来てくれたらそれでいい、と応援してくれた。


その後、前田はミュージシャンから『カスタネット芸人』へとシフトチェンジ。
しかし、芸人としても鳴かず飛ばず。収入も月に数万円だった。


"養母の総資産はなんと15億円!"


そんな状態で時は過ぎ2012年。養母は90歳で亡くなった。
悲しみに暮れる前田だったが、遺産相続の説明のために訪れた税理士から
衝撃の事実が伝えられた!


養母の家は古くからの地主で、家賃収入などがあるとは何となく聞いていた。
でもこの時初めて知ったその総資産額は、養母の家、マンション、アパート、テナントビル、さらに駐車場、もろもろ合わせてなんと総額15億円!!


夫を早く亡くし、子どももいなかった養母。
このありあまる資産をゆずりたい親戚もいなかった。
そんな時に出会った前田。彼を養子に迎えこの資産を託そう...と思ったのだった。


もともとは見知らぬおばあちゃんから15億円を相続した男として
メディアの取材も殺到、一躍有名となった前田。
しかし、相続税の支払いのため空いている土地を銀行へ売るなどの苦労もあったという。


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