放送内容

2018年10月30日 ON AIR

絶対に食べてはいけない、意外な食べ物

女性に人気のフルーツ、ザクロ。
美容フルーツの代表とも言えるザクロに猛毒があった。


2009年11月、東京都港区
ザクロの毒に襲われた女性、柴田亜美さん。当時42歳。


彼女は、超人気漫画家。
代表作は、累計発行部数600万部を超える「南国少年パプワくん」や
「フリーマンヒーロー」など。
そして、数々の雑誌で美容法や健康食の情報も発信している有名人だった。


そんな柴田さん、実は仰天ニュースの大ファンでわざわざ自らの体験を
投稿してきてくれた!!
それは死を覚悟したザクロの毒についてだった。


一人暮らしの柴田さんの相棒、チワワのキャラ。
締め切り直前になると、昼食などまともにとっている時間はない。
作り置きした料理で簡単に済ませるが、この日はあるものを買っていた。


彼女は健康のため、毎日ザクロジュースを飲んでいたが、
この日はザクロの実そのものを買ってきたのだ。


実を割ると出てくる、みずみずしい粒を食べた。
そして、ザクロを食べた3時間後...異変は起きた。


ザクロの皮に含まれる有毒成分


しばらくするとお腹の調子が悪くなった。
痛みはないが、下痢のような感覚が柴田さんを襲う。
さらに、猛烈な吐き気!!吐こうとするが何もでてこない。


胃がねじくり回されるような不快感。
あまりの気持ち悪さに立てず...ついにトイレの前に倒れこんだ。
全く手の力が入らない。まるで全身麻酔をされたように筋肉が言うことをきかない。


心配してそばに寄ってきた愛犬を触ることもできない。しびれる感覚があり、動かないのだ。
さらに、視界が歪み天井が揺れる。
このまま死ぬのかも...それにしても、なぜこんなことに?


柴田さんがこうなる3時間前。実はこんなことをしていた。
買ってきたザクロの実を剥こうとしたが...想像以上に皮が硬い。
包丁でカットすれば良いのだが...なんか意地になり、丸ごとかぶりついた!


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皮から染み出す果汁は超渋かったが、
美味しい粒に早くたどり着きたい一心で皮にかぶりつき、歯で豪快に剥いたのだ!
そしてこの行為が彼女に地獄の苦しみを与えた。


実は、ザクロの皮には有毒成分が含まれていたのだ。


ザクロの皮には、条虫(サナダムシ)の駆除に使われていたペレチエリンという成分が含まれている。
それが過剰に体内に入ったことで、有毒作用を引き起こしていた。


これは、下痢、吐き気、めまい、視野狭窄、そして中枢性運動障害を引き起こす。
もちろん、ザクロの粒だけなら全く問題ない。
しかし柴田さんは皮から滲み出る果汁を大量に口に含んでしまったのだ。


死が迫る恐怖を感じながらおよそ3時間が過ぎた頃、指先の神経が戻ってきた。
毒素が3時間かけてようやく薄れ、全身の感覚も徐々に回復していった。


ザクロの皮、絶対に口に入れないように。

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