今から7年前、仰天スタッフは東南アジアのある男性に会った。
名前はアタポン・ダンカムクン。
なんと体重は350kg!ベッドから動くこともできず、呼吸もしづらくなっていた。

7歳の時にはすでに巨体だったアタポン。
そんな彼、実は心は...乙女だった。

やがて堂々と女装をするようになったが...食欲は止まらず、
20歳を越えた頃には、体重が150kgを突破！

その頃、失恋や大好きな母の急死など悲劇が重なり、
自身の悲しみを紛らわせようと、1日中食べ続ける生活に。

すると、みるみる体が大きくなっていき、ついには起き上がることすら困難になった。
そんなアタポンの姿を、タイのある番組が取材していた。

すると、奇跡が...!
このニュースを知った前国王の長女が、アタポンに支援の手を差し伸べる事を決めたのだ!

こうして...アタポンは病院に搬送された。
救急車に乗せるだけで8人がかり...かかった時間はなんと1時間。
このとき、アタポンの体重は...推定で350㎏は超えていると考えられた。

検査の結果判明した体の秘密

そして検査の結果、その大きな体には驚くべき秘密があることが分かった。
通常、人の体の60%は水分。それに加えアタポンは...さらに数十キロの
余分な水分がたまっていたと考えられた。

実はアタポンはもともと太っていた体を維持するために、心臓が過剰に働き弱っていた。
すると全身に十分な血液を送る事ができず、様々な臓器の機能が低下。

アタポンの場合、特に腎臓の働きが悪くなっていた。
腎臓は、血液から不要な水分や老廃物をろ過し、尿を作り出す臓器。

その腎臓の機能が悪くなったことで尿が作れず、
排出されるはずの水分などが、体内に溜まっていたのだ。
アタポンは腎機能が低下した上に低血圧だったため、急性腎不全になってしまっていた。
そこで心臓の働きを強める薬が投与された。

そして、利尿剤を投与。
すると、アタポンから連日、大量の尿が排出された。
それは通常の成人の何倍もの量になった!

その後、食事療法や胃バイパス手術も行われ、
350㎏あったアタポンは...なんと88kgに!約260kgもの減量に成功した!

あれから7年...39歳になったアタポンは現在も100㎏前後で体重を維持している。
ちなみに心は乙女のアタポン、現在彼氏募集中だという。

退院してからは体に異常はなく、自由に動ける生活に喜びを感じ生きている。