放送内容

2019年2月12日 ON AIR

小さいペットで命の危機

ペットとしても人気の動物、ハムスター。
あんなに小さくて愛らしい動物が、人の命を脅かすほどのアレルギーの原因と
なってしまうことがある。


そして実際にそんな事態に陥った女性がいた。


2012年、埼玉県。
母親と2人で暮らしていたある女性。
彼女の毎日の楽しみは、最近飼い始めたハムスターと遊ぶことだった。


しかし2年ほど経つと頻繁に咳が出るようになっていった。
それは主にケージの掃除をするときに起きた。


実は彼女、もともと猫アレルギーを持っていた。
もしかしてハムスターでも同じ症状が?...と思いながらも、毎日世話を続けた。


そして2016年4月、ついに事件が!
起きてすぐに餌をやりに行くと、指先を咬まれた。
それからしばらくして...突然意識を失った。


すぐに病院へ搬送された女性。
すでに呼吸は弱く、酸素マスクがつけられたが...なんと、心肺停止に!
必死の蘇生で再び心臓は動いたが...彼女はアナフィラキシーショックを起こしていた!


そこで医師が注射を打つと、
なんとか呼吸は落ち着いたが、意識はまだ戻らなかった。


母親に話を聞いた医師は、ハムスターによるアレルギーを疑ったが、
原因を特定することはできなかった。


病院へ搬送されて3日...女性はようやく意識を取り戻した。


ハムスターの唾液に要注意!!


翌日、一般病棟に移動。
医師は、倒れた日のことを女性に聞くと、女性は意識を失う直前に
ハムスターに咬まれたことを伝えた。


実はこの女性、半年前にもハムスターに手の甲を咬まれており、今回が2回目だった。
医師によると、咬まれた時にハムスターの唾液によってアレルギーが引き起こされた
可能性があるという。


ハムスターアレルギーは、主にハムスターのフケや尿、そして唾液によって引き起こされる。
中でも唾液は、咬まれた際に血流にのり全身を巡るため、呼吸困難や意識障害など
重い症状になりやすい。


その後アレルギー検査をすると、ハムスターで陽性反応が!!


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実はハムスターによるアナフィラキシーショックでは過去に死亡例もある。
咬まれると必ずハムスターアレルギーになる、というわけではないが
特に、アレルギー疾患を持っている人は要注意!


ハムスターを購入すると、唾液でアレルギー反応を起こす危険性を促す
注意書きも付いてくる。


アレルギー専門医によると、
ハムスターに接触する時には、咬まれても皮膚や血管に到達しないように
防御することが大事だと語る。


ハムスターに触る時は手袋をつけることをオススメします。

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