箱根への想い

東京箱根間往復大学駅伝競走
通称 『箱根駅伝』

新春恒例の国民的行事である『箱根駅伝』は、学生ランナーの檜舞台。
大正9年に始まり、今回で85回を数える伝統の大会である。
毎年、数々の熱戦が繰り広げられ〝筋書きのないドラマ〟と評される。

今や『箱根駅伝』を知らない人はいない。
陸上競技や駅伝に興味がない人でさえ、「お正月は箱根駅伝を見る」と言う。
12月になると、「箱根駅伝が楽しみ」といった声もよく聞かれる。

そこまで人を惹きつける『箱根駅伝』の魅力とは何だろう?

駅伝で最も長い85回の歴史
20kmもの過酷なコースに挑む選手たちの姿
天下の険と謳われた箱根の山を擁し、都市・海・山を結ぶ最高の舞台
母校の名誉と誇りが詰まった襷の重み
沿道に切れ間なく続く100万人もの声援


どれも『箱根駅伝』ならでは。
様々な魅力が詰まっている大会であることに間違いない。


選手情報として仕事をしていく中で、感じたことが一つある。
それは、箱根に掛ける様々な想い。

駅伝競走とは、文字通り〝競走〟であり順位を競うもの。
選手たちの想いは、
優勝する!区間賞を取る!シード権獲得する!
といった、結果に関するものが殆どだと思っていた。

しかし、取材をしていく中で
「幼い頃からの憧れ」
「今までの人生の全てをかけるもの」
「感謝を表現できる場」と箱根の大きさを語る選手もいれば

「支えてくれる両親の為に精一杯頑張りたい」
「チームに貢献できればそれでいい」
「大学4年間での集大成を見せたい」と抱負を語る選手もいた。

勿論、実際に走る選手に限ったことではない。
箱根への想いは、箱根に関わっている人全てが持っている。

メンバーに入れなかった選手も含め、
大学関係者やOB、両親や地元の友達
大会を運営している関東学生陸上競技連盟や東京陸上競技協会
警察や箱根町など。

箱根に関わり、箱根を支えている人は大勢いる。
何より、皆が楽しみにしている。

様々な想い。それが箱根駅伝を根底から支えている。
10人が20km走る。それだけの大会に心を動かされる人はいない。
単なる規模や歴史にも増して、
『想いが集まること』
それが最大の魅力なのではと感じた。

優勝を目指すチームもあれば、襷を最後まで運ぶことが目標なチームもある。
箱根を通過点に世界を狙う選手もいれば、競技人生の集大成として位置づける選手もいる。

箱根への想いは人それぞれ。
そういった想いを感じながら見ることで、より『箱根駅伝』を楽しめるのではないか。


最後に。
箱根を通して、そしてランナーとしての目標は何かという質問で
その時に話を聞いた3人が3人共、同じ趣旨のことを答えていた。
「1人でも多くの人に自信を与えられる選手」
「見ている人を勇気づけるような走りができる選手」
「応援・支えてくれる人に感化・感動を与えられる選手」

彼らを見て、何か自分も感じたいと思う。


(石井 遥)

関東学連選抜

 前回、〝大躍進〟の総合4位に入る結果を残し、注目度が上がった関東学連選抜。
そのとき5区山上りで活躍した福山真魚の母校・上武大をはじめ、前回選抜チームに参加した青山学院大、拓殖大、明治大は今大会見事予選会を突破し、母校での出場を決めた。関東学連選抜で箱根を走り、結果を残した経験はチームにとってもプラスとなったはずだ。

 今大会の選抜チームは予選会14位以降の大学の選手で構成され、前回ほどの実力はないとも言われている。しかし、過去に箱根駅伝を経験した選手が5人おり、今大会でも活躍が期待される。
 関東学連選抜として3度目の出場となる佐藤雄治(平成国際大4年)や、同じく前回学連選抜の一員として9区を経験した中村嘉孝(立教大4年)などの存在は、選抜チームにとって心強い。また前々回学連選抜で6区60分24分と好走した川内優輝(学習院大4年)は、11月の上尾ハーフで3位に入るなどの実力者。「山下りで60分を切れなかったことが心残り。どうしてももう一度6区にチャレンジしたい。」と意気込みも十分だ。

 そして、4年生が多いことも選抜チームの特徴の一つ。4年間母校で練習を積み、普段はエースとしてチームを率いているだけに、大学の代表として箱根駅伝を走るという自覚が強い。「自分の母校にいい選手が入ってくれるよう、箱根を観ている高校生たちに刺激になる走りをしたい。」(関東学院大・坂本智史) 選手の声を聴いていると、そんな言葉が多いように感じられた。

 また、母校への想いを特に強く持っているのが法政大・髙嶺秀仁と姜山佑樹の二人。大学最後の年に、母校法政大ではなく学連選抜として走ることになった。
「いままで当たり前のように法政のチームで走っていた。最後の箱根で母校の襷を繋げないことは残念ですが、法政の仲間、支えてくれる人たちのために走りたい。」そう話す髙嶺秀仁は出られない仲間の想いとともに箱根に挑む。最後の箱根で任されたのは主要区間である華の2区だ。

 大学で参加する22チームとは違い、メンバーそれぞれの箱根への想い、母校への想いから成る関東学連選抜。16人分の想いがうまく合わさったとき、今回もレースを一層盛り上げる存在となるだろう。

(千葉あかり)

各校注目ポイント-東洋大学 神奈川大学 明治大学 青山学院大学-

区間エントリーも発表になり、いよいよですね。
選手と同様にスタッフも、
風邪や体調不良に気をつけ、万全の状態で当日を迎えたいですね☆

東洋大学
往路に1万m28分台を4人並べてきた。
1区の若松儀裕も実力者なので、いい位置で滑りだせるでしょう。
なんといっても5区には柏原竜二が控える。
近年、山で苦戦している東洋大の救世主になれるか。注目ですね。

リザーブにも大津翔吾選手高見諒選手ら力のあるランナーを揃え、盤石の布陣。
往路で攻勢をかけ、上位戦線に乗っていきたい。
1万mのタイムも10人平均・16人平均共に、23校中トップ。
持ちタイム通りの力を発揮すれば、初の総合優勝も十分射程圏内か。

注目選手…大西一輝


神奈川大学
地道なトレーニングを積み、決して大崩れしない安定感が自慢の神奈川大学。
持ちタイムには表れない強さを持つチームだ。

1区から染谷和則-天野 峻-森本卓司と3枚エース級を並べてきた。
森本卓司は今季、5000m13分台・10000m28分台を出し、エースの風格を身につけた。
昨年は2区で苦汁を嘗めたが、今回は下り基調の3区。
スピードを活かして順位を押し上げたい。神奈川大にとって攻めの区間となる。
前回、6区区間4位で走った的場義真も健在。3区と併せてポイント区間。

往路のスピード区間で喰らいつくことができれば、
復路は神奈川大らしさを活かして、前と差を詰めていけるだろう。

注目選手…三谷泰之


明治大学
28分台の大砲4人を有する明治大学。
有力選手を数多く揃え、個々のポテンシャルは非常に高い。
2区石川卓哉・4区松本昂大で往路から勝負に出る。
復路が手薄になるチームが多い中で、層の厚さを活かしたい。

下馬評は高かった10月の予選会だが、故障者や不調者を抱え9位に沈んだ。
そこから2ヶ月。チームの足並みが揃えば、上位を狙える力は十二分にある。
ダークホースの存在になれるか。

今回、総合優勝・往路優勝をすると60年ぶりの快挙となる。
また、シードを獲得すると43年ぶり。
区間賞を最後にとったのは46年前にも遡り、6区での区間賞獲得は72年ぶりになる。

そういった記録面も注目していきたい。

注目選手…遠藤寿寛


青山学院大学
33年ぶりの出場となる今回。
10区で途切れたままの襷を最後まで繋ぎ、歴史を繋ぎたい。

青山学院はスピード豊かな選手が多いのが特徴だ。
1区の荒井 輔は昨年の関東インカレ2部1500mのチャンピオン。
そして、5000m・10000mの記録はチーム内トップ。
6区に入っている岡崎隼也は中距離上がりの選手。
同じく昨年の関東インカレの800mで優勝、今年も入賞を果たしている。
5区の佐々木徹也も関東インカレ3000m障害で優勝。
障害で鍛えた脚力をアップダウンに活かしたい。

トラック、そして短い距離で力を発揮する選手が多い。
そのスピードを箱根路で存分に発揮したい。

注目選手…松野祐季


(石井 遥)

各校注目ポイント-早稲田大学 日本体育大学 拓殖大学-

早稲田大学
16年ぶりの総合優勝を狙う早稲田大学。
今回はエースの竹澤健介選手を軸に選手層も厚い。
さらに、今年は力のある1年生が入学。
例年以上に注目を集めている。

その中で優勝の鍵を握っているのは3年生3人ではないか。
大きなレースで崩れない安定感が持ち味の尾﨑貴宏選手
山下りのスペシャリストの加藤創大選手
前回、エース区間2区を走った高原聖典選手
前回の箱根でも活躍した3人は今回も主力としての活躍が期待される。

彼らがチームを流れに乗せた時、早稲田の優勝が見えてくるのではないか。

注目選手…中島賢士選手


日本体育大学
前回は上位候補として名を上げられていたものの、まさかの12位。
今シーズンもそれを引きずるかのように成績があまり良くない。

そんな中、2年生が大きく成長してきた。
前回、箱根を走った谷野琢弥選手出口和也選手野口拓也選手はチームの主力に成長。
3人を追って、篠嵜昌道選手も力をつけてきた。
予選会では彼らがチーム上位4人を占め、全日本大学駅伝では重要な区間を受け持った。
箱根でも、彼らの走りがチームの成績に影響してくるだろう。

エースの森賢大選手をはじめ、もともとは力のある選手が多くいるチーム。
箱根にうまく調子を合わせて、上位へ進出したい。

注目選手…野口功太選手


拓殖大学
4年ぶりの出場となる拓殖大学。
1秒差で本大会出場を逃した2年前の悔しさを乗り越え、箱根への道を切り開いてきた。

チームの主力は4年生。
チームエントリーでは、4年生が16人中8人を占めた。
その中でも、中心となるのは伊藤太賀選手
伊藤選手は今年、キャプテンとして1年間、チームを引っ張ってきた。
10月の予選会でも全体の5位に入り、チームの箱根出場に大きく貢献。
箱根でも重要な区間を受け持つことになりそうだ。

箱根経験者がいない今回。
序盤からうまく流れに乗って、シード権獲得を狙いたい。

注目選手…西山容平選手


(大塚 隆平)

各校注目ポイント-亜細亜大学 上武大学 東海大学-

亜細亜大学
3年前は優勝、前々回は10位と乱高下が続いていたが、
前回5位入賞を果たし、やっと安定した成績を残してきた雑草軍団。

しかし、今期のチーム状況は非常に厳しい。
多くの4年生が卒業し、有力選手も数多くメンバー落ち。
本戦経験者は僅か3人となった。
その分、エントリー16人中11人が1・2年生という下級生主体のチーム。
若いチームは勢いに乗ると強いが、崩れると脆い。
経験者である上級生が流れを作っていきたい。

高校時代にさしたる実績がなくても、
地道な長い距離の走り込みによって強豪校に張り合っていく。
スピードよりスタミナ。
そんな亜大カラーを崩さず、5年続いているシードを守りたい。

注目選手…宮川尚人


上武大学
前年の13位から大躍進を遂げ、堂々と3位で本戦出場を果たした予選会。
チームトップでフィニッシュした福島弘将から、10番目の後藤祐一まで僅か38秒。
長い距離に強いチームカラーだ。

スピードキング長谷川裕介が前半で流れを作り、
5区には前回区間3位・5人抜きを演じた福山真魚が控える。
山でシードラインまで駆け上がり、復路ではとことん粘り抜く。
シード権を取るためにこれが最も有効な戦略だろう。

初出場でのシード権を獲得は、第34回順天堂大学の1校のみ。
史上2校目の偉業に挑む。
失うものは何もない。挑戦者の気持ちで、前へ進んでいきたい。

注目選手…坂口竜成


東海大学
前回の途中棄権から、出雲・予選会・全日本とパッとしない成績が続いている東海大だが、
個々の選手のポテンシャルは間違いなく高い。
4年生の藤原昌隆と吉田憲正の28分台コンビに
高校時代華々しい実績を残した河野晴友・永田慎介も徐々に上がってきた。

1年生も早くもチームの中心選手だ。
栗原 俊
高校時代から抜群の安定感を誇る選手。全日本でも3区で堅実な走りをした。
田中飛鳥
入学前の2月にハーフを走り、65分台をマーク。距離適正の高さを感じる。
刀祢健太郎
予選会はチーム内2位・個人総合44位で走破。1万mでも29分19秒まで記録を伸ばした。

3人に共通するもの。そう、「長い距離の強さ」である。
1年目から20kmに対応し、即戦力になりつつある。

そして何といっても佐藤悠基だ。
彼の走りはチーム全体に勢いを与える。
今期は本来の走りは見られなかったが、最後の大一番でどう合わせてくるか。

注目選手…新行内友介


(石井 遥)

各校注目ポイント-山梨学院大学 専修大学 順天堂大学-

山梨学院大学
14年ぶりに頂点を狙える位置にいる山梨学院大。
史上最強の留学生M.J.モグスを中心に、今年は日本人選手も充実。

10000m上位10人平均タイムは29分12秒と、昨年(29分41秒)を大きく上回る。
1区のスペシャリスト松村康平を軸に、
前回5区を上り、1年生ながら区間6位の快走を見せた高瀬無量
長い距離に強い中川 剛岩田真澄後藤 敬など名前を挙げれば切りがない程。

往路はある程度前で推移できるだろうから、ポイントは復路。
モグスの貯金で逃げていったとしても、
優勝を狙う為には、もう一度勝負しなければならない区間が必ずある。
そこで、如何に流れを作り直せるか。日本人選手の頑張りが大切になってくる。

注目選手…赤峰 直樹


専修大学
歴代6位の65回の出場回数を誇る専修大学だが、
13年ぶりにシードを獲得した前々回大会を除いて、不安定な成績が続いている。
大エース座間紅祢は卒業したが、総合力は確実に上がった。

序盤のエース区間を耐え忍べば、後半は順位を上げていけるだろう。
チームの中心は五ヶ谷宏司井上直紀ら3年生。
2人で1・2区を務め、2区終了時で16位だった前回。
経験を活かして今年は10位前後で襷を繋いでいきたい。

また、復路には木下卓己が控える。
5000m14分01秒のスピードを誇り、長い距離にも強い。
2年次に10区7位、3年次には9区5位といった安定した成績を残している。
最後の箱根でも堅実な走りをしてくれるだろう。

注目選手…酒井潤一


順天堂大学
前々回の総合優勝から一転、途中棄権という悲劇に見舞われた前回。
予選会も12位通過と苦しい状況が続いている。

キャプテンの小野裕幸は下級生の頃からずっとチームを支えてきた。
エース区間2区、山の5区の経験もあり、優勝の嬉しさも棄権の悲しさも知っている。
小野の順大への貢献度は計り知れない。
最後の箱根では、その経験を次代の順大を引っ張る下級生に伝えていきたい。

来期エース候補である関戸雅輝も11月に自己記録を更新。
勢いに乗っている。
前回のリベンジを含め、他校の主力選手と競い合って流れを作りたい。


〝強い順大〟の復活に向けて再スタートを切る今回。
単純な順位とは別に、どんな戦いをしていくかも注目だろう。

注目選手…村上 真


(石井 遥)

こんにちは!

こんにちは!箱根駅伝制作本部、選手情報担当の大塚隆平です。
これから、この取材レポートをしばしば更新していくのでよろしくお願いします。

今回の箱根駅伝では駒澤と早稲田という前回の箱根で優勝、2位となったチームが優勝候補に挙げられています。

私が箱根駅伝を見始めたのは78回大会からです。
その頃の駒澤は4連覇を果たすなど、学生駅伝で王者として君臨していました。
それに対して、早稲田は4年連続でシード落ち。
両校は対称的な成績を残していました。

そんな中、早稲田には竹澤健介選手という救世主が2005年に入学。
竹澤選手は今年、オリンピックに44年ぶりに現役の箱根ランナーとして出場。
そんな彼に引っ張られ、早稲田は82回大会から13位→6位→2位と成績が上昇。
名門復活を遂げました。

対して、駒澤は82回大会で5位となり、連覇が途切れ、83回大会も7位。
王者・駒澤も各校の戦力が拮抗する戦国駅伝の波にのみこまれた形となりました。
しかし、前回は復路で分厚い選手層を見せつけ、総合優勝。
駒澤も復活を遂げました。

そして今回、5年前には思いもしなかった駒澤と早稲田の対決が繰り広げられようとしています。
はたして、第85回箱根駅伝ではどんなドラマが待ち受けているのでしょうか。
今から楽しみです。
そして、そんなドラマを多くの方にありのまま伝えていきたいと思います。
よろしくお願いします。

各校注目ポイント-駒澤大学 中央学院大学 城西大学-

駒澤大学
優勝候補筆頭の駒澤大学。
ここ10年間で優勝は6回。
各校の戦力が拮抗し、戦国駅伝と謳われる近年に於いて、その強さは群を抜いている。
多くを語る必要がない程、近年の大学駅伝は駒澤中心に回っている。
今年もまた強いチームを作ってきた。

鍵になるのは3年生。宇賀地 強深津卓也高林祐介星 創太の4人。
持ちタイム、駅伝での実績、抜群の安定感など、その信頼度は自他共に認めるところだ。
彼らが主要区間でどういった走りを見せるか。
竹澤(早大)・柏原(東洋大)・モグス(山学大)ら、大エースに対してどう立ち向かっていくか。
チームの命運を握っている。

また、例年より「層が薄い」と評される今回。本番までどう克服してくるか。

注目選手…井上翔太


中央学院大学
予選会からの出場で大躍進を遂げ、3位の栄冠に輝いた前回大会。
周囲は「次は優勝」かと期待するが、当の中央学院側はいたって慎重だ。

「最低でもシード権の死守する」といった堅実な目標を打ち立てている。
浮沈みの激しい近年の箱根では、
優勝や上位進出を果たしても、翌年には惨敗といったことも少なくない。

82回大会で初の栄冠を勝ち得た亜細亜大学であったが、翌年は10位。
83回大会で総合優勝を果たした順天堂大学も、前回は途中棄権という憂き目にあった。

自分達の力を出し切ることを第一に考え、
昨年の3位がまぐれでなかったことを証明する意図からだろう。

といっても、全日本大学駅伝で5位だったように、戦力は充実している。
木原真佐人で流れに乗り、ブレーキなく大手町まで襷を運びたい。
それすれば自ずと相応の結果はついてくる。

注目選手…小林光二


城西大学
平塚監督が指揮をとり、0からチームを作り始めたのが2001年。
そこから7年間。城西大学の成長曲線は常に右肩上がりを続けた。

メンバーが揃わず予選会にも参加できなかった1年目
予選会で11位と、本戦出場まであと一歩だった2年目
念願の箱根出場を果たすも最下位に終わった3年目(19位)
往路で健闘し、前回大会より順位を上げた4年目(15位)
初の区間賞を獲得し、シードに迫った5年目(11位)
チーム初の1万m28分台ランナー出し、全日本大学駅伝に初出場した6年目(11位)
1万m平均タイムチーム最高(29分07秒)を引っ提げ臨んだ7年目(11位)

新興チームから始まって、一歩一歩、着実に強豪校への階段を上がってきた。
5年目に11位になってからは、時間の問題かと思われたシード。
しかし、そこから1年、また1年と足踏みを続けている。
今年こそは〟の想いはどこよりも強いはずである。

「4度目の正直」を果たし、そろそろ次のステップへと進みたい。

注目選手…田中佳祐


(石井 遥)

各校注目ポイント-中央大学 東京農業大学 国士舘大学-

中央大学
80回連続出場、そして総合優勝14回を誇る古豪。
大エース上野裕一郎が卒業し、爆発力に欠けると思える今年だが
昨年までのエースに頼るチームではなく、総合力で戦うチームカラーに変えてきた。

その証拠に、関東インカレでは6人もの選手が入賞。
上野裕一郎の他に1種目しか入賞しなかった昨年とは大きな違いだ。
また、他にも多くの選手が春のトラックシーズンで自己記録を更新。
大エースの穴を全員で埋め、そして、全員で上位をうかがおうとしている。

キャプテンでもありエースの徳地悠一は秋シーズン絶好調。
全日本大学駅伝の快走の後、
有力選手が多数出場する上尾ハーフでは、後続に30秒以上の差をつけて優勝。
そして、翌週の日体大記録会10000mでしっかり28分台をマーク。
好調を維持している。

現在、24回連続でシード権を獲得している中大。
その安定感を下地に、そろそろ優勝戦線に加わっていきたいところか。

注目選手…大石港与


東京農業大学
松葉緑の襷が久しぶりに箱根路で躍動しようとしている。

4年ぶりに出場した前回だが、経験の少なさが出たか、17位と惨敗に終わった。
あの惨敗から1年。
この1年間での東農大の成長は計り知れないものがある。

昨年、僅か2種目の入賞者だった関東インカレでは、今年は6種目入賞。
13位だった全日本大学駅伝予選会は、4位通過で16年ぶりの出場を決めた。
昨年8位だった箱根予選会は2位通過
個人でも外丸和輝が総合1位、100位以内でゴールした選手も4人から8人に増えた。

10000m上位10人平均タイムでも、
昨年は20チーム中15番目(29分31秒)だったが、今年は6番目(29分14秒)
また、16人平均では3位(29分27秒)と、底上げもしっかりなされている。

怒涛の勢いで成長を遂げてきた今年。
あとは最後の大一番で結果を出すだけだ。

注目選手…倉持貴充


国士舘大学
個性豊かな4年生カルテットがチームを引っ張る。

川崎健太
山登り5区で区間5位の快走を見せ、7人抜きを演じた前回。
箱根での成績は、
1年次-3区18位・2年次-9区13位・3年次-5区5位と、年々着実に成長している。
長い距離に強く、今回も山で攻めの走りをしてくれるだろう。
髙谷将弘
チーム唯一の5000m13分台、10000m28分台を持つスピードキング。
前回は発熱で欠場、前々回は4区19位と苦汁を嘗めた2年間だった。
今年は秋に結果を出し順調に推移している。
4年分の想いを込めてどんな走りを見せるか。
山中貴弘
過去3年間で6区・5区・1区をこなしたオールラウンダー。
スピードもあり長い距離も走れる。トラックもロードもいける。
最後の箱根も、堅実な走りでチームを勢いづけてくれるだろう。
小島康彰
一般入試で入学した努力家。
高校時代は5000m15分超える持ちタイムだったが、
4年間で5000m14分08秒、10000m29分16秒まで伸ばした。
努力の集大成を最後に見たい。

注目選手…伊藤正樹


(石井 遥)

各校注目ポイント-日本大学 帝京大学 大東文化大学-

日本大学
堀込ヘッドコーチの元、新体制で箱根制覇を目指す日本大学。
優勝回数は歴代2位の12回。準優勝は17回でトップ。
また、今大会は記念すべき80回目の出場となる。
そんな古豪・強豪であるが、最後の優勝は50回大会にまで遡ってしまう。


今年、チームを引っ張るのはG・ダニエル
前回2区を走った経験もあり、確実に流れを作ってくれるだろう。

5区には2年連続で山を登った阿部豊幸が控える。
他にも、
前回10区2位、長い距離に強い笹谷拓磨 
5000m13分台のスピードを誇る谷口恭悠
名門佐久長聖高出身のルーキー堂本尚寛
など、多彩な選手がズラリと並ぶ。

出雲駅伝は優勝。そして、全日本大学駅伝は6位。
共に昨年より1つ順位を上げた前哨戦。
G・ダニエルの貯金を活かし、35年ぶりの栄冠を目指したい。

注目選手…丸林祐樹


帝京大学
ファイヤーレッドの襷が久しぶりに躍動した前回。
序盤のエース区間は出遅れるも、山で一気にジャンプアップ。
復路でも着々と前を追い、8位でゴール。6年ぶりのシード獲得となった。
今年も大エースは不在だが、
馬場圭太西村知修を中心に戦力は充実している。

出雲9位・全日本13位と、足並みが揃わず苦戦した駅伝シーズン。
しかし、春のトラックシーズンでは多くの選手が自己記録を更新。
自力は間違いなく上がっている。
あとはそれを試合で上手く表現できるかどうかが鍵になるだろう。

出場10回目の節目の年。
是が非でもシード権は確保し、実力を証明したい。

注目選手…西村知修


大東文化大学
〝山の大東〟の異名をとる大東文化大学に、今年、奈良 修氏が監督に就任。
4年間5区を走り、2度の区間賞を獲得。チーム連覇の立役者となった奈良氏。
山の継承者として、今後さらなる山の強化が進んでいくだろう。


チームを引っ張るのは経験豊富な4年生。
下條誠士佐藤 匠久保謙志宮城和臣らは年を重ねるごとに力をつけてきた。
最後の箱根で有終の美を飾れるか。
伸び盛りの清野 篤が前半で上手く流れをつくっていきたい。

6年ぶりのシード権を獲得し、名門復活の狼煙をあげたい。
また、前回途切れてしまったライトグリーンの襷を最後まで届けることも史上命題だろう。

注目選手…井上裕彬


(石井 遥)