真紀 「今さら何しに来たのよ!」
 紀子 「あの人が死んだって聞いて、
      線香でもあげさせて貰おうかと思ってさ」

父の仏前でも悲しむ様子もない母に、怒りを覚える真紀。
すると…

 男 「へぇ。これが紀子の旦那さん?」
 紀子 「あぁ、紹介するわ。今の恋人、隆よ」

無神経な母の態度に真紀はキレた!
 真紀 「帰ってよ!もうあなたとは関係ないんだから!」

 

ところが母から、信じられない言葉が!
 紀子 「じゃあ帰るけど、あの人が残していった遺産、
      私にも貰う権利がある事を忘れないでね」
 真紀 「はあ!?」

そう実は、父・真治はすぐにでも母と離婚しようと
何度も電話していたのだが、一切連絡が取れなかった為、
離婚届が出せず戸籍上はまだ夫婦のままだったのだ。

 真紀 「ちょっと!」
 男 「すげえお前の旦那、結構貯めこんでたな」

都合よく現れて、遺産だけ貰おうとする母に真紀は我慢の限界!
 真紀 「何であなたにお父さんの遺産を渡さないといけないのよ!
      お父さんはあなたの事を心の底から憎んでたのよ!」

 紀子 「そんな事言ったって、書類上は夫婦なんだから、
      遺産は妻である私にも貰う権利はあるのよ!」
 真紀 「アンタなんかに絶対遺産は渡さないわ!!」
果たして、蒸発した母親に遺産を渡さなければならないのか?

 
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