2006年10月2日
日本テレビ放送網株式会社
株式会社NTTドコモ


ワンセグのデータ放送帯域を利用した、
高機能の電子クーポン・電子カードの配信・自動蓄積システムを共同開発
〜 「ワンセグ」と「おサイフケータイ」 双方の価値を高める強力ソリューション 〜

(06.10.02)

 日本テレビ放送網株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員 久保伸太郎)と株式会社NTTドコモ(本社:東京都千代田区 代表取締役社長 中村維夫)は、2006年2月9日より放送・通信連携の新しいサービスの開発に関して検討を重ねてまいりました。今回はその一環として、ワンセグのデータ放送帯域を利用し、動画付きの電子クーポンや電子カードを携帯電話に自動蓄積させるシステムを共同で開発致しました。また、今回の電子クーポン・電子カードは、トルカ®形式に対応することでおサイフケータイRとダイレクトに連携し、お客様にとって利便性の高いサービスを提供することが可能となります。

1.システムの特長
(1)ワンセグのデータ放送帯域を利用して、携帯電話に情報を自動蓄積
番組に関連した情報や、旬な情報、キーワードなどをワンセグのデータ放送帯域を利用して配信し、携帯電話で自動的に蓄積することができます。 お客様がワンセグを受信していれば、データ放送を表示していない状態(テレビ映像のみを横全画面に表示している状態)であっても、特段の操作をすることなく自動的に受信・蓄積が可能です。これにより、多くのワンセグをご利用しているお客様が、各種クーポンなどの有益情報を、簡単に入手、利用することが可能となります。

(2)高機能な電子クーポン・電子カードの実現
放送により蓄積された電子クーポン・電子カードに対し、更に通信機能を利用して詳細情報を追加することができます。これにより、日本テレビのインターネットサーバーにある映像素材と組み合わせることで、「番組で紹介したシーンの動画付きクーポン」「調理シーンの動画付きレシピ」など、従来のチラシ・クーポンとは大きく異なる付加価値の高い情報を配信することが可能となります。また、位置情報と連動したクーポンや視聴者属性にあったクーポンの配信なども検討しております。
また、今回の電子クーポン・電子カードは、トルカ®に対応するリーダライタが設置されていれば、お客様はワンセグ携帯電話を店頭でかざすだけで利用することが可能になります。さらに、携帯電話内のフォルダにて電子クーポン・電子カードを簡単に検索・ソート・閲覧することができます。

<配信する情報のイメージ  〜 テレビ番組と関連したトルカ®を配信する事例>

(3)さらにコミュニケーションを通じた拡がりも可能
放送にて一斉に配信された電子クーポン・電子カードは、お客様同士で「メール」、「赤外線」などを通じて送ることが可能です。これにより、番組を視聴できなかったり、電子クーポンを放送で受信できなかったりしたお客様にも、放送後の口コミを通じた拡がりが期待されます。

【ご利用のイメージ】

【システム概要図】

2.今後の展開
今後日本テレビの持つ「ユーザー集客力、デジタル放送分野での技術力、テレビ電波によるプッシュ型コンテンツ伝送力」と、ドコモが持つ「端末・ネットワーク開発力、技術力、お客様対応サービス、通信によるコンテンツ伝送力」といったそれぞれの強みとブランド力を活かし、両社を中心とした関係者を含めたビジネスモデル、サービスモデルの検討を進めて参ります。

3.「CEATEC JAPAN 2006」 ドコモブースにて出展
なお、2006年10月3日(火曜)から7日(土曜)に幕張メッセにおいて開催される「CEATEC JAPAN 2006」ドコモブースでは、実際に本システムをご体験いただける展示を実施いたします。

※トルカとはドコモが提供する、電子カード化されたクーポン券や店舗案内といった情報を、おサイフケータイに取り込むことができるサービスです。
※「トルカ」「おサイフケータイ」は、NTTドコモの登録商標です。

【お問い合わせ】
日本テレビ放送網株式会社 秘書室 総合広報部
株式会社NTTドコモ 広報部