2回日本放送文化大賞
「火垂るの墓」が準グランプリ受賞!
民放連賞「女王の教室」「字幕制作システム」受賞

(06.10.30)

 10月24日、「第54回民間放送全国大会」の席上で「第2回日本放送文化大賞」の表彰が行われ、「終戦60年スペシャルドラマ・火垂るの墓」(2005年11月1日放送)が準グランプリに選出されました。これは日本テレビ初の準グランプリ受賞となります。

 日本放送文化大賞(英文名:Japan Broadcast Culture Awards)は、社団法人日本民間放送連盟(以下 民放連)が、昨年制定した賞で、民放連会員各社において、質の高い番組がより多く、制作・放送されることを促すことを目的としています。番組のジャンルを問わず、視聴者・聴取者の期待に応えるとともに、放送文化の向上に寄与したと評価される番組を顕彰し、ラジオ、テレビそれぞれにグランプリ1番組、準グランプリ1番組を選定します。「火垂るの墓」は東京地区での地区審査を経て、中央審査で準グランプリに決定しました。全国7地区から提出された最終候補7作品のうち、ドラマは「火垂るの墓」のみです。

 表彰式には、村瀬健プロデューサーが登壇。トロフィーと賞金500万円の目録を授与されました。
「去年は戦後60年という節目の年でしたが、私はその戦後60年のうち半分しか生きていません。そんな若い世代の目で捉えた『戦争』というものを描こうとしました。『社会性』と『物語性』を高い次元で融合できる井上由美子さんという稀有な才能を脚本に迎え、ともに仕事をすることができて、初めてこの新しい視点に立った『火垂るの墓』が生まれました。また、戦争という極限状態の中で追い詰められ、心を失い、幼い兄弟を死に追いやってしまう女性という非常に複雑で難しい役どころを、松嶋菜々子さんに演じていただけました。悲劇の兄妹を演じた子役たち二人の純粋な演技も、素晴らしいものでした。この難しいドラマの実現に力を貸して下さった全ての人たちに感謝します」と挨拶しました。


第2回日本放送大賞
準グランプリを受賞した
「終戦60年スペシャルドラマ・火垂るの墓」

□民放連賞でも2部門で優秀賞を獲得!

 また、「平成18年日本民間放送連盟賞」も表彰され、日本テレビは2部門で優秀賞を受賞しました。テレビドラマ部門優秀賞は「女王の教室」が受賞し、大平太プロデューサーが登壇。
技術部門では「わんこそば方式によるリアルタイム字幕制作システムの開発」が優秀賞を受賞、技術統括局の鈴木寿晃が登壇し、記念の楯を受け取りました。

■テレビドラマ部門「女王の教室」
 平成17年7月期土曜ドラマ。脚本・遊川和彦、主演・天海祐希。
(民放連賞・パンフレットより)
 小学校生活最後の年になる6年生の新学期。悔いのない生活を送ろうと、期待に胸をふくらませる生徒たち。その前に担任として現れたのは、「鬼教師」の悪名高い阿久津真矢(天海)だった。真矢は、あいさつもそこそこにテスト用紙を配り、成績優先で生徒に特権を与え、贔屓や差別によって不信感を植え付ける手法で、生徒たちを追い詰めていく。小学校高学年の生徒たちと、学校という場が抱える様々な問題点。センセーショナルな設定が話題になったが、あえてそうした現実を提起するために用いた作劇術に緊張感がある。子役たちの冷静な演技にも支えられ、教育問題をドラマで扱う際の新たな可能性を感じさせた。



女王の教室

 なお「女王の教室」は台湾や韓国などアジア各国でも好評を博しています。
香港でも7月から10月に放送され、最終回28.0%、平均視聴率25.3%と香港での日本ドラマの最高視聴率番組となりました。年内にはタイでも放送スタートの予定です。

■技術部門 「わんこそば方式によるリアルタイム字幕制作システムの開発」 
(民放連賞・パンフレットより)
 従来の字幕制作方式の課題を踏まえ、音声認識によってテレビ音声の文節を切り分け、字幕の作成作業を自動的に分散することにより、誰でも簡単に校正できるリアルタイム字幕制作システムを開発・実用化した。



字幕入力の様子

(参考)
日本テレビ系列局の受賞作品は以下のとおりです。

番組部門 ラジオ報道
優秀賞 北日本放送 「命が終わるとき あなたは・・・」〜記者が見た 人工呼吸器取り外し事件 ラジオ教養
優秀賞 福井放送 明治人物伝 魅惑の奇術師 松旭斎天一
    西日本放送 大島案内ひきうけ会社 社員4人で奮闘中
ラジオエンターテインメント
最優秀賞  青森放送 アーサー・ビナード詩(ことば)の骨〜方言詩集 「まるめろ」の津軽
優秀賞   北日本放送 憧れは水平線の向こうに・・・海洋冒険家 白石康次郎の挑戦
            南海放送 天野祐吉“我らの時代”〜県民性について〜
ラジオ生ワイド 優秀賞  青森放送 あおもりTODAY〜民謡の先達を訪ねる 高橋竹山を世に出した男・成田雲竹〜
     アール・エフ・ラジオ日本 中本賢のヨコハマガサガサ探検隊
     北日本放送 コンビニラジオ 相本商店 いらっしゃいませ〜
     西日本放送 情報てんこもりラジオでDON
テレビ報道 最優秀賞 中京テレビ放送 消える産声〜産科病棟で何が起きているのか〜 ※ 2006年9月24日にNNNドキュメントでも放送されました。
テレビ教養 最優秀賞 広島テレビ放送 消えた町並みからのメッセージ〜CGでよみがえる8月6日〜 ※ 2005年8月7日にNNNドキュメントでも放送されました。 CM部門
ラジオCM(第1種)20秒以内
優秀賞  山口放送 SEISHO SUISAN/鮮魚店「イキのいい家族 篇」
ラジオCM(第2種)21秒以上 優秀賞 南海放送 松下電器産業/ナショナル、ザ・ノンフロン冷蔵庫                 「ももこちゃん一家合唱団」
テレビCM 優秀賞 読売テレビ放送 自社PR/10チャンネルキャンペーン「じっちゃん寝る」 技術部門
技術部門 優秀賞 札幌テレビ放送 マルチユース対応TS法定同録サーバーの開発
    読売テレビ放送 フラッドライトの開発 特別表彰部門 青少年向け番組 最優秀賞 テレビ金沢 ラララ白山〜かつ先生のふしぎ教室〜
優秀賞 中京テレビ放送 でんじろう先生の日曜実験室 ラブラボ!
    山口放送 いきいき!夢キラリ先生〜本当に教えたいこと〜
放送と公共性
優秀賞 読売テレビ放送 震災を知らないこどもたちへ・・・
            映像教材「ビジュアル版 幸せ運ぼう」の制作
    山口放送 ふるさとの自然とともに 環境美化30年の取り組み

日本テレビ放送網株式会社 秘書室 総合広報部