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2006年02月07日

日本テレビとNTTコミュニケーションズが日米間IPネットワークを用いた「スーパーボウルXL」のHD映像配信実験に成功

 日本テレビ放送網株式会社(以下、日本テレビ)とNTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は、平成18年2月5日(米国現地時間)、米国デトロイトで行われた「スーパーボウルXL」のHD映像を、日米間IPネットワークを用いて伝送する実験に成功しました。

詳細については、「報道発表資料」をご参照ください。


平成18年2月7日
(報道発表資料)
日本テレビ放送網株式会社
NTTコミュニケーションズ株式会社

日本テレビとNTTコミュニケーションズによる
日米間IPネットワークを用いたHD映像伝送の共同実験において
「スーパーボウルXL」の映像配信に成功

 日本テレビ放送網株式会社(以下、日本テレビ)とNTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は、平成18年2月5日(米国現地時間)、米国デトロイトで行われた「スーパーボウルXL*1」のHD映像*2を、NTT Comの「グローバルスーパーリンク」*3網経由で、日米間で伝送する実験に成功しました。今回の成功により、実際の放送に適する品質の国際HD映像伝送が、汎用的なサービスで低コストに実現可能なことが確認できました。

1. 実験の背景

 地上波デジタル放送によるハイビジョン放送の開始により、海外の番組素材についてもHD映像伝送を行うニーズが高まっています。実現にあたっては、HD映像伝送は従来のSD*4映像伝送に比べて、広帯域なネットワークが必要なことから、低廉なコストで高精細な映像を送るためのIP技術の適用が課題となっていました。このため、より実用的なHD映像伝送実現のため、今回「スーパーボウル」という人気コンテンツを商用日米間IPネットワークで伝送する共同実証実験を行ないました。

2. 実験の内容

 平成18年2月5日(米国現地時間)に米国デトロイトで行われた「スーパーボウルXL」のHD映像を、NTT Comが提供する「グローバルスーパーリンク」および両社の持つHD映像技術を用いて約70Mbpsの伝送レート*5で伝送し、日本テレビの地上波デジタルチャンネルにて平成18年2月6日深夜(日本時間)放送しました。

 本実験は、NTT Comの広帯域グローバルネットワークとIP映像伝送技術、日本テレビのHDコンテンツ制作技術をはじめ、双方が放送と通信それぞれの事業分野で培ってきた技術やノウハウを持ち寄り実現したものです。本実験の検証結果をもとに、IPネットワークを活用したHD映像伝送の実用化に向け、さらなる取り組みを共同で積極的に行っていきます。

*1 スーパーボウルXL
 「スーパーボウル」は米国アメリカンフットボールのプロリーグであるNFL (National Football League)の優勝決定戦で、米国最大のスポーツイベントの1つ。第40回(XL)目を迎える今年の大会「Super Bowl XL」は、2月5日米国ミシガン州デトロイトにて開催された。

*2 HD
 HDは、High Definitionの略で、高精細映像のこと。

*3 グローバルスーパーリンク
 NTT Comが提供する国際超高速イーサ仮想リンクサービス。NTT Comの持つTier1ステータスのグローバルIPネットワークをベースに、高品質、高セキュリティのクローズドネットワークを提供している。

*4 SD
 SDは、Standard Definitionの略で、標準画質による映像のこと。

*5
 伝送レートはMPEG2-TS (MPEG2 Transport Stream)の速度で表しています。

<お問合せ先>
日本テレビ放送網株式会社
技術統括局技術開発部
NTTコミュニケーションズ株式会社
グローバル事業本部