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番組向上への取り組み

放送番組審議会

2012年11月番組審議会概要

第463回日本テレビ放送番組審議会は、毎週日曜日の夜7時から放送中の『ザ!鉄腕!DASH!!』11月11日放送分に関しての合評が行われました。

『ザ!鉄腕!DASH!!』は、1995年から17年間続いているバラエティー番組で、TOKIOのメンバーが、無人島の開拓や環境の再生を目指したり、日本の伝統技術や文化を実際に体験していくコーナーを中心に放送しています。

A委員:
いつ見始めても、いつ見終わっても、分かりやすくて楽しい番組。
でも、つなぎが短すぎて、このコーナーとこのコーナーは繋がっているのか、離れているのか良く分からないところがあった。
また、DASH島がどういう経緯で始まって、何を目標としてこの島を開拓しているのかを知りたいと思った。そして、TOKIOの皆さんのタレントとしての着地の仕方がどうなるのかも気になっている。
B委員:
抜群の安定感があり、TOKIOのメンバーが「働くことの格好良さ」を伝えてきた番組だと思う。しかし、今回は一つの取り組みの到達点に至るまで、もう少しじっくり見たいという感じがした。確かに面白いが、かつて見ていたときに感じた「達成感」とか「感動」みたいなものが、今回見た回には無いのが、凄く勿体無いと思った。
C委員:
DASH村がやったことは、仕事以前の「働く」ということや、智恵や技術や工夫をして生き抜くサバイバル。それらが多くの人の心に伝わって、ワクワクするのだと思う。それをずっとやり続けて欲しい。TOKIOのメンバーも大人なので、全然違う世代の男の子に何か教えて欲しいなと感じた。
D委員:
何より企画が素晴らしい。子供心に戻れて、好奇心を体現してくれるところが本当に良い。生活に役立つ知恵や、御当地バイト情報も提供されていて為になる。子供たちが外遊びをしなくなって、内側に行きがちな昨今、この番組を通して冒険心を高めたり、色んなことにチャレンジャーとして挑戦していけるんじゃないかと思う。
E委員:
今まで殆ど見た事がなかったが、ひとつひとつのテーマのテンポが非常に早くて面白く、年配世代でも学ぶ所が多くあった。自然環境の問題なども真正面から取り上げている番組として、上手くPRしていくともっと良いのではないか。
年寄りが見ても面白いところが沢山あるので、その辺も意識しながら更に見てもらうPRを工夫して貰いたい。
F委員:
タレントが実際に体験し、1回限りではなく継続してやっているのは非常に教育効果がある番組で、民放では珍しいと思った。
しかし、枕木やレールをクレーン台船で運んでくるのはどうかと思う。自分たちで解決すべきで、ちょっと違和感があった。
番組のコーナー転換が早いので、たまに見る人には繫がりが分かりにくい。メリハリとか、ワンクッションなど何かあれば良いという気がした。
G委員:
この番組と『笑点』は両極にありながら、二大看板だと思う。
両方に共通するのは、玄人芸、職人芸ではないか。とにかく見ていて気持ちが良い番組だ。ところで、浪江町のDASH村はどうなっているのかを知りたい。DASH村を再興する番組作りは出来ないのだろうか?
H委員:
18日の放送を見たが、地道に丹念に農業をしていく姿を追い続けたことは大きく評価して良いと思う。そして、DASH村以外の現状がどうなっているのも知りたいし、もう少し、俯瞰的な視点が入っても良いのではないかという思いを持った。冷静に福島の現状について考える視点が欲しい。

この御意見を受けて、日本テレビ側は次のように答えました。

番組担当者
「DASH村がどうなっているかという問いに関しては、番組で何らかの形で伝え続けて行こうという試みは、今後もやって行くつもりである。また、お手伝いして下さった浪江町の方々に番組以外でも人として寄り添いながら、福島の現状と共に、『DASH村を忘れない、諦めない心』を伝えて行きたい。

TOKIOの中には、自分たちが学んできたものを若い世代や一般の子供たちに教えたり、伝えたりしたいと言っているメンバーもいるので、そういう要素をDASH島の企画の中でもやって行きたいと思っている」