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番組向上への取り組み

放送番組審議会

2014年2月番組審議会概要

第475回日本テレビ放送番組審議会は、2月12日放送の『ザ!世界仰天ニュース』に関しての合評を行いました。

『ザ!世界仰天ニュース』は14年目を迎え、世界の感動や驚きの出来事を再現VTRにまとめて、分かり易く伝えています。今回は人気のアレルギー特集の13回目で、虫のアレルギーに注目しました。

A委員:
バラエティー番組として、まとまった作りになっているのは、ある種の定型みたいなものを、きっちりなぞっているからではないかと思った。内容はとてもショッキングなことを扱っているが、額縁の部分があまりにもきっちりしているので、突き抜けた印象に欠けるという気がした。
B委員:
ヒアリの恐ろしさを見て、日常生活に危険が忍び寄っていると思ってびっくりした。ロボット通学の少年の話は、ロボットがここまで実用化された驚きがあり、技術の進展も見たが、ロボットを使うのにいくらくらいかかるのかという下世話な関心もあった。
C委員:
テーマは重かったが、あまり余韻がないという感想を持った。はっきりした感想を持てず、週刊誌の読み心地に近いような、井戸端会議に近いような感じだった。なんとなく霞がかかって、向こう側におかれている感じがするので、自分の興味に向かってフックがかかると面白いと思う。
D委員:
アレルギーの専門家を出したのが良かった。その意見を聞いて、見ている人が動くこともあるのではないかと思う。質の高いドキュメンタリーを見ての満足度はあったが、ゲストの数があれだけ必要なのかという気がした。
E委員:
制作者がフォーマットに自信を持っている感じがして、見ていてあっという間に終わる楽しみ方ができるが、独特な違和感を感じる。それは悲惨なニュースや事件とスタジオでの会話が共存するという不思議な世界だと思う。
F委員:
アレルギーの検査をして、それを見てみんなで笑いあったりするのは、ぎりぎりな感じがする。人のプライバシーな部分であることを忘れないで欲しいと思った。
G委員:
後半のロボットのほうは、アレルギーを持っている子供がいかに大変かという人間ドラマがよく伝わってきた。人は仲間を持たなければならないということがよく伝わってきたので、こういうテーマをもっと広くやったら面白いんじゃないかと思った。
H委員:
ドキュメンタリーの部分と、タレントの掛け合いがうまく融合していると思う。これは司会者の手腕にかかっているので、非常に見やすい番組に仕上がっていると思う。
I委員:
出演者の一人が「アレルギーになりたい」と言ったのは、いやな気分になった。アレルギーは環境問題であり、社会問題でもある。そういう問題意識が番組からうかがえなかった。突っ込みが浅いと感じた。

この御意見を受けて、日本テレビ側は次のように答えました。

番組担当者
「アレルギー検査に関しては、やって欲しい人、番組で公開しても大丈夫な方だけにやってもらい、結果も事前に報告して確認している。また、今回のゲストは8人だが、通常は4人から6人で、バランスよく話を聞けるようにしている。今後も世界の出来事だけでなく、番組スタッフの体験企画など、色々なテーマにも取り組んでいきたい」