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番組向上への取り組み

放送番組審議会

2014年9月番組審議会概要

第481回日本テレビ放送番組審議会は、9月12日に放送された『笑神様は突然に…』に関しての合評を行いました。

『笑神様は突然に…』は、仲の良い芸能人のプライベートに密着し、そこで起きる自然な笑いを切り取るというコンセプトで作られる番組。今回はドランクドラゴンの鈴木拓さんが「鳥人間コンテスト」に挑戦した特別版をご覧いただきました。

A委員:
初めて見た番組だが、いかにも頑張りそうな人より、今まで頑張ったことがない鈴木さんだからこその感動だったと思う。番組名にあるお笑いの部分がどの辺にあるかが分からなかったが、最終的には凄く感動してよい番組だと思った。
B委員:
人が体を張って頑張って成し遂げる姿は、成功しても失敗しても美しいと思った。 ただ、減量に特化し過ぎている感じがして、その部分がちょっと多かった気がした。そして、コンテストが終わって彼にどんな変化が起きたかという、その後を少し見たいなという気がした。
C委員:
あっという間に見終わってしまって、魅力満載の回だったと思う。普通はチームの中からパイロットが出るはずなのに、どういうふうに鈴木さんで行こうというふうになったのか、受け入れたチームの葛藤を知りたかった。
D委員:
まさか『鳥人間コンテスト』に挑むとは思わなかった。カメラの数が凄いし、よくぞこれだけの映像を撮ったなと感心させられた。本番で鈴木さんが最後の最後まで粘るところに、何か月間かの努力と成果が表れていて、すごく良い画だったと思った。
E委員:
「頑張った人はちゃんと認めてくれる」とか、「自分が変われば人は応援してくれる」とか、「やりたくないことをやるのがサラリーマンだ」、といった言葉を何でもかんでも字幕にしてしまっているのは、散りばめられ過ぎていると感じた。
F委員:
やや無表情な鈴木さんが、楽しいのか、楽しくないのか全然分からない感じで頑張っているのが面白かった。テレビはどこか予定調和のものを作るが、それが壊れそうな感じが所々で出てくるのが良かったと思う。 
G委員:
タレントが一生懸命やることによって見ている人は共感するが、いくつかもうちょっと突っ込んでほしいところがあった。飛行機の作り方の話があれば、もっと良くなっただろうと思う。
H委員:
タレントが、お笑いとは関係ないところで全力で努力するという番組が、日本テレビに増えてきている。本当に努力をして何かを成し遂げようとしている姿が見えるので、斬新で教育的で非常に良い。こういったことをこれからも続けて貰いたいと思った。
I委員:
『笑神様は突然に…』というタイトルからはちょっと離れてしまったかもしれないが、色々な意味で教育的な番組だったのではないかと思う。鈴木さんだけでなく、「チーム・てぷと」の皆の頑張りや試行錯誤の様子も見てみたかったと思う。

この御意見を受けて、日本テレビ側は次のように答えました。

番組担当者
「今回は、タレントの素の姿に密着するという番組の基本演出をドキュメンタリータッチで生かしたために、笑いが中心ではなくなってしまった部分はあるが、今後も笑いの中で涙してしまったり、感動大作なのに笑いが入ってしまうなど、様々な要素を入れることにこだわっていきたいと思っています」