第489回日本テレビ放送番組審議会は、『火曜サプライズ』に関しての合評を行いました。 合評に先立って、日本テレビが開発した「デジタル連絡無線の音声改善技術」が、第41回放送文化基金賞を受賞したという報告がありました。
これは、災害現場など、状況が悪い時に無線を聞き取りやすくする新しい技術で、今回はその社会貢献度が認められての受賞です。

さて、合評対象である『火曜サプライズ』は、ゲストゆかりの街を訪れ、絶品グルメや街にまつわる情報をお届けする番組。
6月9日の放送では、女優の戸田恵梨香とウエンツ瑛士が浅草で行ったグルメデートと、京本政樹・柳沢慎吾・DAIGOの3人が千葉県の御宿を訪れた模様を放送しました。

  • 『火曜サプライズ』というタイトルだったので、凄く驚くべき情報があるのかと思ったら、驚きというより、日常的な面白い情報が詰まっている番組だった。全体的にサプライズ感を期待していたが、そういう感じではないことがわかり、家族で楽しめる安心して見られる番組だと思った。
  • 「鳥カフェ」に入るところで、お客さんの顔に部分的に「ぼかし」が入っていたが、その入れ方には気を使っていると思った。
  • レストランの取材で、夫の許可を得ないで妻が承諾してしまったところで(VTRが)終わってしまったのが気になった。その後、どうなったのかが凄く知りたいところだったし、一番面白いところなのにと残念だった。
  • 「テレビ初公開!」と、番組がアピールしていた気持ちは分からないではないが、余り「はしゃいで」言うのもどうかと思う。会話の中で「番組と出演者が大好きだから受けました」というような、さりげない方が格好良いと思う。
  • 最近は1時間の中で詰め込みすぎてしまう番組が多いが、今回は浅草と御宿に絞ってやったので、じっくり味わえたという印象が残った。全体としては、食事時に家族みんなで楽しめる番組だと思った。
  • スピードが速すぎて、色んなものを盛り込みすぎている感じがあった。もう少し、落ち着いて、しっかりやってもいいのではないかと思った。
  • 最近、主流を占めているのは、お笑いタレントが出てきて、ガチャガチャ何かやっている番組。面白くしよう、しようとするあまりに、お笑いタレントをいっぱい出して、逆に面白くなくなっている。 番組のタイトルが「サプライズ」なので、どこかで何か「サプライズ」を打ち出して欲しい。
  • はたして、番組審議会で取り上げるような番組なのだろうかと思った。退屈でもないが、特に興味をひかれたわけでもなかった。バラエティー番組としては、そんなに悪くないかもしれないが、自分自身がバラエティー番組に食傷していて、余り楽しむことができないので、こういう評価になってしまった。
  • お笑いとは別の、人を楽しませる力のある方たちを見ていて、楽しい気持ちにさせるのは、実はとても難しいことで、それを自然にやっているのが素晴らしいと思った。鳥カフェに入るときに、カメラが映りこんでいた。先に入っているのは分かってはいるが、意外と視聴者は冷めてしまう可能性があるので、見せない方が良いのでは?と思った。

この御意見を受けて、日本テレビ側は次のように答えました。

「街の中でカメラを回しているので、一般の方が映りこんだ場合は、番組で使用してよいかをその場で本人に確認し、ぼかしを入れるかどうかの判断をしています。
また、ご指摘があった『火曜サプライズ』というタイトルに関しては、今一度考えなければならないと感じ、今後はいい意味で驚いていただける情報を発信していきたいと思っています。」