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番組向上への取り組み

放送番組審議会

2016年3月番組審議会概要

第496回日本テレビ放送番組審議会は、4月の番組改編に伴う説明と、3月1日に放送された『東日本大震災から5年 櫻井翔×池上彰 教科書で学べない災害』に関しての合評を行いました。
「震災の記憶を風化させないこと」「命を守るために知っておくべきこと」の2つの柱を立てて、分かりやすく伝えることを目指した番組です。

A委員:
2つの柱は、見ているときにはよく分からなかった。後半の救済劇のあたりから迫真に迫る映像が出てきたが、もっと前に出して貰ったほうが、見ていて迫ってくるものがあったような気がする。
B委員:
池上さんと櫻井さんのそれぞれの特性を生かした取材をしていたと思う。ただ、地震、津波、火山と色々な災害を取り上げたので、印象が散漫になってしまった気がする。どんな災害の時も「自分で考えて行動することが大切だ」ということを、最後にもう少し強調したほうが良いと思った。
C委員:
10日目に発見された祖母と孫の救出劇で、10日間に何があったのかに関して、今回の再現手法は効果を上げていると思った。
D委員:
避難実験の「日常性バイアス」が興味深かったので、もう少し掘って欲しかった。なぜならば、日本人って何?というところに関わってくるテーマだと思ったので。
E委員:
池上さんならではの切り込む部分が少し薄い感じがした。東日本大震災に関する記述と、そうではない日本という2つのジャンルで、乖離してしまう点がどうしても気になってしまった。
F委員:
映像を通して防災を訴えたり、「こういうことを忘れてはいけない」というメディアの責務をしっかり果たしていると思った。スペシャル番組はどうしても賑々しくなってしまうが、司会者2名とゲストが4名で被災経験があるということもあり、視聴者の気持ちになって伝えてくれているのが良かった。
G委員:
部分的には記憶に残るが、全体として何を目指しているのか疑問に思った。お互いに消しあってしまっている部分もあるので、番組を作った趣旨としてはどうなんだろうと思った。
H委員:
夜の9時から11時という放送時間を考えると、日本人はこんなにも幼いのかという感じがした。「天災は忘れたころにやってくる」という当たり前の言葉を、若い人が17%しか知らない。こういう教育からマニュアルの世代が出来てしまうのかと感じた。
I委員:
いろいろな災害を取り上げて、教科書的に知識を分かりやすく解説したうえで、さらに一歩突っ込んだ形で説明しているので、若い人や子供たちに教育番組として見せるにはいい番組ではないかと思った。
J委員:
日本は島国で多くの火山帯があるので、全ての災害に対処することが肝要だという意味で、全てに目配りをした適切な番組だと評価したい。ただ、池上さんは喋りを抑えられていたようで、もう少し持ち味を出す余地があっても良かったのではないかという気がした。

この御意見を受けて、日本テレビ側は次のように答えました。

番組担当者
「去年の夏、戦後70年の時に『教科書で学べない戦争』という番組を放送し、今回はその第2弾として災害を取り上げた。ご指摘いただいた点を踏まえ、今後も櫻井さんと池上さんという2人とともに、若い方に興味を持って貰える報道特番を作っていきたいと思っている。」