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番組向上への取り組み

放送番組審議会

2017年3月番組審議会概要

第506回日本テレビ放送番組審議会は『成功の遺伝史4』に関しての合評を行いました。(2名欠席、1名リポート提出)
合評に先立って、4月期の番組改編についての説明がありました。

『成功の遺伝史』は、アーティストからアスリート、国際的な有名人に至るまで、幅広い人物のエピソードを紹介し、人生の転機となった出会いや出来事を“遺伝史”として取り上げて、オムニバス形式で紹介する番組です。

A委員:
色々な良い話があったが、見ていくうちに“失敗の遺伝史”というものも見たくなった。「幸福の形はいつも同じだけれども、不幸の形はそれぞれ違う」という言葉があるが、まさに成功の形は意外に似ていると感じた。また、登場した多くが芸能界かスポーツ界だったので、成功の概念が古典的と感じた。もっとほかの分野の“成功の遺伝史”も見てみたいと思った。
B委員:
シンプルな質問を設定したところで、この番組が成功していると思った。聞かれた人が「それ、聞いてくれるの?」という顔をするのが本当に新鮮でよかった。
C委員:
3時間が長くて1度は途中で切ってしまい、審議のためにメモを取りながら見直したが、たけしさんの「このひとになりたいという人を見つけるのもセンス」という最後の締めがよかった。でも、もう少し前のほうでビシッと決めて欲しかった。
D委員:
2人のスペシャルゲストのうち、小池百合子さんは政治の自己宣伝を見せられているような気がして、やや興ざめした。また、30人を3時間で取り上げるのは、一人平均単純計算で5分。出来れば10人くらいに絞れば、もう少しじっくり描けて、いい言葉も生きるのではないかと思った。
E委員:
それぞれが成功したきっかけとして、その人に影響を受けてはいるが、遺伝はしていないと思うので、『成功の遺伝史』というタイトルに何となく違和感がある。でも、今の若い人がそんなに詳しく知らない人のことを丁寧に分かりやすく説明しているので、良かったと思った。
F委員:
上田さんの司会が上手いなと思ったが、パネラーの中では、りゅうちぇるさんが多く出すぎているという感じがする。番組全体のトーンが軽くなってしまって、残念だったと思う。
G委員:
初めて見たが、審議会のためでなければテレビを消していたくらい退屈だったし番組が長すぎる。途中でやり方を変えるのかと期待したが、最後まで同じ調子だったので、建設的なコメントが何も思いつかなかった。

この御意見を受けて、日本テレビ側は次のように答えました。

番組担当者
「一人一人のエピソードが短くて、30人が並列になってしまった。3時間が長く感じて飽きてしまった。などのご意見を参考にして、今後は番組の流れをしっかり作るようにするなど、工夫していきたい」