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番組向上への取り組み

放送番組審議会

2019年5月番組審議会概要

第528回日本テレビ放送番組審議会は、『ゴールデンまなびウィーク!クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』を取り上げました。
もともと世界50か国で放送されている番組をアレンジしてバージョンアップ。
小学5年生までに習うものから問題が出され、タレント達が時には小学生の力も借りながら、全問正解を目指すという内容です。ゴールデンウィークに家族で楽しんでいただけるように制作しました。
(リポート1名)

  • 小学5年生より賢いか?と言われると感じる不安を突く、良いタイトルだと思った。既に使われなくなった脳の部分を刺激されたような気がした。小学生の助っ人の使い方次第で、結構いい線までいくというゲーム性も面白かった。
  • 優秀な子供たちの使い方がとてもうまいと思った。展開によっては一人の子供のミスで何もかも台無しになることもあるが、そうならなくて良かった。もし、レギュラーでやっていたら起きる可能性があるので、その時はどうなるのか、各国の番組ではどうなっているのか気になった。
  • 子供たちに救いを求めるような回答者と、「頼られているから頑張らねば」という子供の緊張感と、当たった後のやり取りが温かくて良かった。寺田心君の解説をもっと見たかった。
  • 大人が小さな情報のかけらを集めて解答を導き出していく部分に時間が割かれているのが良かった。記憶力の良い子供と違って大人は知識を集めて想像する。「子供たち、覚えているだけじゃ、生き抜けないのよ」と凄く思った。
  • 応援ゲストが出ていたが、スタジオ観覧者に紛れてしまって、どういう役割か良く分からない。また、解答者が全部男性で女性がいないのはなぜかと思った。半々にしろと言わないが、男性ばかりなのはどうかと思った。
  • 子供の射幸心をあおるというか、ギャンブル性を前面に出している。それを大人は笑って見ていられるが、子供にとってはどうだろう? 子供と一緒に見ていたら、批判しながら見なければいけない番組だという感じがした。
  • 小学校で教える日本の教育レベルが高く、日本は凄く知識のある人とそうでない人が棲み分けている社会になりそうだと思って見ていた。知識の量を競う番組で日本の教育レベルを見て貰うのではなく、答えのない問題にどうトライするかを入れて貰うと、知識だけではない教育のあり方が出てくると思う。
  • アレンジがどの程度許されているのか興味があった。今後も上手く工夫して続けて貰うと世界に発信できる番組になるかもしれないと思った。
  • 最後の一千万円の問題を除けば、大人にとっては優しすぎず、難しすぎずの問題で、助っ人役の小学生たちを3回使うというアイディアも、クイズ形式に合っていると思って感心した。

この御意見を受けて、日本テレビ側は次のように答えました。

「海外の少しどぎつい演出を日本風に変えてゴールデンウィークに家族で見られるように作ったつもりだったが、頂いたご意見を参考に、より日本にマッチしたクイズ番組に仕立てていきたいと思っている」