★最終回「New Challenger」

2009.06.30 O.A.

鷹村の世界王者奪取で、一気に活気づく鴨川ジム。春先には、一歩の4度目のタイトル防衛戦、青木の日本タイトル挑戦、板垣の新人王戦などイベントが目白押し。記者の取材を受けた一歩は、控え目ながらも決意を語る。

そんな中、練習帰りの一歩が、突然現れた宮田に、いきなり胸倉をつかまれて、文句を言われた。実は、宮田は、ジムを通して何度も一歩との試合を申し込んでいたのだが、ことごとく拒否されていたようなのだ。以前、プロのリングで決着をつけようと約束したという宮田は、一歩に裏切られた思いだったのだ。

鴨川から何も聞かされていない一歩は、自分の力がアップしたという自負もあったため、慌ててジムに戻り、事実関係を質した。これに対し、鴨川は、宮田の所属する川原ジムからのタイトルマッチの申し込みを断わったとあっさり認める。そして、今、一歩が宮田と戦った場合、何度シミュレーションしても、全く勝ち目がない、と断言したのだ。

一歩がとぼとぼとジムから姿を消す中、鴨川は、改めて一歩の必殺技・デンプシーロールのことを考えた。

デンプシーロールは、振り子の原理で左右から襲う強打。しかし、規則正しいその運動は、相手にとってタイミングが取りやすく、カウンターの絶好の餌食になる。ジャブを基本とし、スピードの流れの中から、相手の機能を停止させる近代ボクシングを学んだ宮田。一歩は、デンプシーロールを手に入れてから、近代ボクシングに逆行する方向に進んでいた。このため、鴨川は、一歩のデンプシーロールこそが宮田戦においての致命的な弱点になると考えたのだ。

一方、鴨川の言葉に目の色を変えた一歩は、直感的にデンプシーロールの改良に取り掛かった。一歩の計画は、連打の回数とスピードのアップ。そのヤル気を評価した鴨川は、一歩と一緒に、近代ボクシングに通用するデンプシーロールを作り上げようと、決意した。

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