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日テレ RECRUIT

報道局

人間力を高めないと
いい取材を行えない

社会部記者

鈴木 美穂Miho Suzuki

2006年入社
法学部 法律学科 卒

入社以来報道局一筋。社会部で宮内庁、文部科学省などを担当後、政治部へ異動。総理官邸、与党、野党などを担当し、2014年ふたたび社会部へ(現在、厚生労働省を担当)。

ALL PEOPLE

省庁担当記者の仕事とは?

報道局で厚生労働省を担当している私は、省内に在る記者クラブへ出勤しています。省内では大臣による定例会見のほかに、日々さまざまな会見が行われています。その中からニュースになりそうなものを選び、会見を取材し、原稿を書くのが記者の仕事です。ただし、それだけをやっていたのではただの広報係でしかありません。記者は日々のニュースを追いかける合間にも、自分自身が興味を持ったテーマに関する企画取材を行っています。医療、福祉、年金など厚労省の管轄は幅広く、どのような企画を立ててもその背景は奥深いもの。何をどこまで掘り下げて取材するかは記者の裁量に任されているので、とてもやりがいを感じています。

厚生労働省担当になりたかった

入社9年目にして念願の厚労省担当になりました。思いを強めたきっかけは、学生時代に見たあるドキュメンタリーです。「日本で承認されていない薬を使いたい」と願う難病の方々を扱った番組だったのですが、私が入社1年目の時にその番組の続編を放送することが決まり、しかも制作に関わることができました。その番組をきっかけにムーブメントが起こり、最終的には薬が承認されたのです。報道が社会を変える動きを間近で見ることができました。厚労省は、元来、本当に困っている人たちのためにある省庁だと思います。そして、今も社会には、困難な状況にある人がたくさんいます。少しでもその人たちを理解する人が増えたり、その人たちが生きやすい世の中にしていくために、記者として役立ちたい。そんな想いで日々の取材に取り組んでいます。

がんとの闘病がドキュメンタリー番組に

入社3年目を迎えた時、私は乳がんを患い8か月間休職せざるを得ませんでした。職場復帰し、6年が経とうとしていたある日のこと。22歳の若さで末期がんとなった女性のブログを目にした私は、どうしても彼女を取材したいという想いに突き動かされ、すぐに連絡を取り、大阪に会いに行きました。その後、彼女をテーマにした1時間特番の制作が決まったのですが、報道局の先輩からこんなアドバイスをもらいました。「あなた自身もかつてがんの闘病を経験していることを、きちんと明かして取材し、特番でもそのことを多くの人に伝えた方がいい」。そこで、私自身の闘病生活を記録した映像を使う決断をしました。そして今年7月に特番が放送されると、同じ病気で苦しむ人たちからは大きな反響がありました。「この番組を作るために、あんなに苦しい思いをしたんだ」と、休職中の辛かった思いにようやく自分としても向き合い、納得感を得たような気がしました。

取材対象者の痛みや苦しみに寄り添って

まだ駆け出しの記者だった頃に8か月も病気で休んでしまったことは、私にとってずっとコンプレックスでした。同期の仲間から出遅れてしまったと感じ、マイナスの経験としてしか受け止められなかったのです。けれど、そこで得たものの大きさが、今はわかります。厚労省の担当となり、困難のさなかにある人たちを取材しているときに、その痛みや苦しみを以前よりも汲み取ることができるようになったのは、病気のおかげだと思えるからです。先に述べた1時間のドキュメンタリーを制作したことで、これまでマイナスだと感じていた経験がプラスに転換されたような気がします。この経験を活かして、今後も社会で様々な困難にある方々のためになるような報道を続けていきたいと考えています。

MESSAGE

人間力を高めよう!

記者に必要な要素は、たくさんあります。好奇心、人の懐に入っていく力、問題意識、伝えたいという気持ち、それから体力(笑)。つまり人間力を高めないと、良い取材を行えないのです。大変な仕事ですが、こんなにたくさんの人と出会えて、毎日が変化に富み、自分の想いを形にできるおもしろい仕事は他にありません。泣いても笑っても、一度きりの人生です。やりたいことを思いっきりやって、キラキラ輝いてください。可能性は無限大。本気でやろうと思っていれば、できないことなんてきっとないはず。そんな輝く後輩たちと一緒に働ける日を、楽しみにしています!

わたしの
「見たい、が世界を変えていく。」

私が見たいのは、視聴者の心を動かすドキュメンタリー。そんな番組を一人の視聴者として見たいし、テレビ局の記者として作っていきたいですね。視聴者の心を動かすためには、取材対象者の素の姿や本音を映し、人としての魅力を伝えること。そうすることで、視聴者に取材対象者を好きになってもらうことが一番だと考えています。机をはさんで座ってもらって話を聞くような型通りのインタビューではなく、まるで友だちや家族との会話のように、素顔がわかるような取材ができたら理想ですね。じっくりと時間を積み重ねて信頼関係を築き、視聴者だけでなく、取材対象者にとっても「よかった」と思ってもらえるような番組をこれからも作っていきたいです。