2019年7月13日(土)
日本女子体育大学附属二階堂高等学校(東京・世田谷区)

校門をくぐると目に飛び込んできたのが、この大きな向日葵です。夏真っ盛り。私が卒業した高校にも、そういえば向日葵が咲いていたなと、懐かしく思いながら教室に向かいました。

こちらの高校は、総合進学、体育、保健福祉の3つのコースがありますが、今回は、総合進学コースの高校1年生の生徒を対象に「情報の海の泳ぎ方」を実施しました。

高校生を相手にする授業は、実は少し緊張します。小・中学生のように、ワイワイと賑やかな年齢は過ぎていて、高校生は落ち着いています。「わー、テレビだ。面白そう」とは微塵も思ってもらえない空気の中、いつも、相手との距離を測りながら授業をスタートさせるのです。この日も、いわば、そろりそろりと講義を始めましたが、はじめから何人かがしっかりとこちらを向いてくれています。そして、中盤にもなると、時折肯きながら耳を傾けてくれているのがわかりました。

授業の中では、ニュース番組が作られる過程を追ったミニドキュメント風の映像を流したり、グループワークで摸擬取材を体験してもらったりしています。生徒から次のような感想をもらいました。「テレビの裏側を見られてとても面白かった。話を聞く前と比べると、少しだけ記者やテレビを作っている人たちに興味が生まれました」「記者の仕事はとても私には向いていないと感じた。自分が気にならないことでも、詳しく掘り下げないといけないので難しかった」。メディア・情報リテラシーを主なテーマにした授業ではありますが、こんな風に、生徒が自身のキャリアを考える上でも参考にしてもらえると嬉しく思います。

もう少し、生徒の感想をご紹介します。

  • ● 情報が簡単に得られる時代になり、嘘の情報もその分簡単に出回っていて、何の情報が正しいのかを自分で判断し、正しい情報を身につけられるようにしたいと思いました。これからも(状況が)どんどん進化していくのに対して、自分もそれに対応するスキルを身につけないといけないと実感しました。
  • ● インターネットでは、ワンタッチだけで発信者になるというのは怖いなと思いました。
  • ● 一つの文にたくさんの情報が隠されていることを知った。これからニュースを見る際、一つ一つゆっくり見ていきたいと思う。

(担当/林)

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