“鬼の鑑識”と異名を持つ、鑑識きっての敏腕警部。
 “現場は(犯人の資料が必ず残っている)宝の山だ”、“人間は嘘をつくが、 物は嘘をつかない”が口癖の、鑑識に誇りを持つ武骨な男である。 動機を基に人を読む捜査一課と、あくまで物から事件を見る鑑識課。 相手が例え一課でも、意見が対立すれば岩崎は自分の主張を押し通す。
 
 その武骨さが、中山にとっては父とダブるものがある。岩崎も、 仕事では厳しいが、どこかで中山を自分の息子のように思っている。 岩崎にも、息子がいた。息子は二十歳の冬に亡くなった。その翌年、 妻の幸代と離嬉。以来、独り身を通している。
 
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