神奈川県出身。母と妹の三人家族。父は、中山が高校3年の時に亡くなった。 東京の大学を卒業後、警察官の採用試験を受け、合格。派出所勤務を経て、 刑事部への異動となる。だが、配属先は鑑識課だった。落胆した中山だったが、 “鬼の鑑識”岩崎と出会ったことで、鑑識の重要性を知る。
 
 鑑識員として7年。階級は、巡査長。
 
 仕事以外、趣味はない。これまで警察職員寮に住んでいたが、今回、 引越しすることになる。だが、家族との同居は選ばなかった。帰宅が遅いことで 心配をかけたくないし、何より、母も妹も何かと口うるさいのだ。
 
 中山は今でも、時折、不思議な気持ちになることがある。厳格な父に 反発していた自分が、警察官になっている。今回、八丈島で殺人事件が発生し、 現場に残された指紋から、15年前、父が追っていた犯人(15年前神奈川で 起きた銀行強盗犯)と同一犯と判った時、中山の中で、複雑な思いが込み上げる。 父が追っていた犯人を、今、自分が追いかけるのだ。それだけではない。 事件に絡んで、中山はある女性と出会うことになる。
 
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