取調室11 |
<出演> |
<スタッフ> |
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水木正一郎 | いかりや長介 | 原 作 | 笹沢 左保 | |
家長 玲子 | 佐久間良子 | (『遥かなり蒼天』・文芸春秋社刊) | ||
家長 千秋 | 鴇田 ![]() |
脚 本 | 洞澤美恵子 | |
里見ミチル | 川嶋 朋子 | 監 督 | 鷹森 立一 | |
里見カオル | 三條 真美 | チーフプロデューサー | 佐藤 敦 | |
石川捜査一課長 | 西田 健 | プロデューサー | 田辺 昌一 | |
大河原大介 | 宮川一朗太 | 伊藤 猛 | ||
衣山 刑事 | 沼田 爆 | 音 楽 | 大谷 和夫 | |
古賀管理官 | 木村 栄 | 企 画 | 酒井 浩至 |
<あらすじ> 佐賀県武雄市内にある会館の楽屋女子トイレ内で若い女の変死体が発見された。死亡したのはフリーターで補導歴がある20歳の里見ミチル(川嶋朋子)。現場には争った跡があり、ミチルの前頭部にはカウンターの縁にぶつけたような傷があった。 事件当時、元外科医で医事評論家・家長玲子の講演が行われた会館は聴衆で満員だった。しかし、清掃担当者の話などから、“関係者以外立ち入り禁止”の現場に入ったのが玲子だけと判明。ミチルの“携帯”に玲子の自宅の電話番号が登録されている知った県警捜査陣は、玲子の事情聴取に乗り出した。 そんな折、玲子の一人娘・千秋がぶらりと佐賀にやってきたのがきっかけで、思わぬ事実が明らかになった。ミチルには自分が親代わりになって面倒をみていたカオルという14歳の妹がいた。このカオルが4カ月前、玲子の講演を聴いた直後に自殺していたのだ。 解剖の結果、ミチルの心臓が、長さ10センチ以上の金属製の針で一突きにされていたことが判明。捜査陣は、外科医でなければこの殺し方はできないとみて、玲子の逮捕に踏み切った。 取り調べを担当した水木は、犯行を全面否定する玲子の、事件当日の足取りから聴き取りを始めた。動機が分からず、凶器も不明。水木は、玲子がその名を聴き微かに動揺した千秋に自供への突破口あるとにらむ。そして、講演を玲子が自ら録音したテープを分析した結果、玲子が現場でミチルから、千秋の話が入ったテープを奪い、重ね録りすることで内容を消していたことが分かった。 そんな折、玲子の当日のファッションを思い浮かべた水木は、かぶっていた帽子の10セントはあるハットピンが凶器だと断定した。だが、玲子は、トイレから出てきたあと帽子をとめていたにもかかわらず、ピンは便器に落としたと供述している。 やがて拘留終了2日前、ようやくカオルの自殺の原因が判明した。当時、玲子の講演を聴いたあとサインをもらうため楽屋を訪ねたカオルは、指輪を盗んだとの容疑をかけられていた。カオルの自殺のあと指輪が別の場所でみつかったと知ったミチルは、悔しさのあまり何度も玲子に抗議の電話をしていたのだ。 そして、拘留最終日。水木らはついにミチルの仕事先のロッカーから、問題のテープのオリジナルテープを発見した。その内容は、寂しさから非行に走った千秋が、自分が犯した犯罪の様子を告白したもの。折から、千秋の失踪で弱気になっていた玲子は、水木のこのテープを突きつけられて──。
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