弁護士 高林鮎子26
『雲仙長崎旅路の果て』

<出演>
  <スタッフ>
高林 鮎子 眞野あずさ 原  作 津村 秀介
竹森 慎平 橋爪  功 (『長崎異人館の死線』カッパノベルス刊より)
草鹿達之介 丹波 哲郎 脚  本 小木曽豊斗
山崎 雅雄 篠田 三郎 監  督 鷹森 立一
山崎 友里 あめくみちこ チーフプロデューサー 佐藤  敦
曽田 知子 竹井みどり プロデューサー 長富 忠裕
梶浦 弘三 草見 潤平 桑原 秀郎
堀岡 隆史 戸井 勝海 吉村 晴夫
野口 真理 鶴田さやか 企  画 酒井 浩至
倉田 刑事 石橋 蓮司    
岩田部長刑事 不破 万作    


<あらすじ>
  鮎子(眞野あずさ)が友人の野口真理(鶴田さやか)と雲仙、長崎を巡る旅行を楽しんで程なく、栃木の宇都宮北署から、旅先の事情を確認する電話が入った。警察が聞いたのは、鮎子が旅行中に知り合いになった税理士・山崎雅雄(篠田三郎)とその妻・友里(あめくみちこ)のアリバイ。どうやら、山崎は旅行の日、宇都宮市内で発生した殺人事件の容疑者になっているようなのだ。

 この事件の被害者は、3年前まで山崎の事務所で働いていた堀岡隆史(戸井勝海)。山崎には長崎で16時間の空白の時間があり、警察はこの間に殺害が可能だとみていた。だが、鮎子は、体の弱い友里をかばう山崎がとても人を殺すとは思えない。山崎は、“空白”の間、自分の部屋の電話で株式情報を聞いていた、と証言。これホテルのコンピューターで確認されていた。

 山崎の弁護を引き受けた鮎子は、担当刑事・倉田(石橋蓮司)の動きから、事件が予想以上に深いと気付いた。倉田が出入りしているのは、なんと上野駅で発生した別の変死事件の捜査本部だったのだ。この事件は、駅に到着した列車内で、平塚市在住の梶浦弘三(草見潤平)がシアン化合物が入ったブランデーを飲んで変死していたもの。梶浦の死体が発見された車両は、山崎が堀岡殺しの犯人だったら乗ったに違いない列車であった。  まもなく、堀岡が山崎の事務所を辞めたあと就職した会社『滝野技研』に、梶浦も勤めていたことが判明。さらに、2人がその頃、発生した1億2000万円強奪事件の当事者だったことが明らかになった。

 この強奪事件は、当時、財務部の堀岡と運輸部の梶浦が現金を移送中に賊に襲われたもので、未解決。本庁の倉田刑事らは、狂言とみて捜査を進めたが、2人に接点が全くなかったことから行き詰まっていたのだ。

 所長・草鹿(丹波哲郎)の情報から、毒殺された梶浦が、堀岡殺しの凶器のナイフを持っていたことが判明。2人が強奪した金を互いに一人占めしようとし、毒入りブランデーとナイフで殺し合った可能性もでてきた。

 そんな中、倉田から、堀岡が絶命寸前に「ヤ・マ・ザ・キ」とつぶやいた、との事実を明かされた鮎子は、やはり山崎夫妻が一連の事件に関係していると察知した。  まもなく、ガンで余命わずかな友里が墓参りをしたことから思わぬ事実が露見した。友里は、4、5年前に人身事故を起こし子供が死亡したのだが、それがなんと梶浦の子供だったのだ。

 山崎の犯行を確信した鮎子は、梶浦の元妻・曽田知子(竹井みどり)に協力を求め、山崎のアリバイ崩しに乗り出して――。