盲人探偵・松永礼太郎12
『今 一度の』

<出演>
  <スタッフ>
松永礼太郎 古谷 一行 脚  本 石川 雅也
篠原 由子 小林  恵 監  督 松島 哲也
  浩 藤村 俊二 チーフプロデューサー 佐藤  敦
杉本 秀子 山口 果林 プロデューサー 村松あゆみ
杉本 真美 若林 しほ 安倍 夏彦
杉本 純二 塚本 高史 企  画 酒井 浩至
渡辺 成男 升   毅
中尾 雄介 酒井 敏也
野々村一人 マイク真木    
水谷  稔 梅田 凡和    


<あらすじ>
  松永(古谷一行)が知人の跡を継ぎ、横浜元町にある喫茶店のマスターを始めた。従業員はベテランパートの尾上美穂子(松金よね子)と高校中退でバイトの杉本純二(塚本高史)の2人。店の常連、『横浜日報』の記者・藤原由子(小林恵)は、純二の姉で看護婦の真美(若林しほ)が親友だったことから、最近グレ気味の純二を気にしていた。実は1年程前、純二らの母親・杉本秀子(山口果林)は2人を残し家出していたのだ。

 まもなく、中華街の近くで強請りの犯行歴がある水谷(梅田凡和)という男が刺殺された。捜査陣は、真美が水谷と一緒にいたとの目撃証言に注目。事件の少し前、『探さないで』との書き置きを純二に残して失踪していた真美を重要参考人として行方を追った。

 由子から相談を受けた松永は、その父親で、県警捜査実務指導員の藤原浩(藤村俊二)と旧知の仲だったことから捜査を開始。書き置きの内容から、真美の失踪に男が関係しているとみた。秀子が走った相手は3カ月前に死亡した野々村(マイク真木)という画家。純二はもちろん真美も、野々村が自分たちの実の父だとは知らないらしい。

 警察は、真美のロッカーから、勤務先の病院の患者病歴リストが記録されたフロッピーを発見。水谷殺しが、最近世間を騒がせている病歴リスト売買をめぐる各種の事件と絡んでいるとみた。そして、程なく秘密アジトがみつかり、水谷がさまざまな個人情報を集めては売る、情報の仲介屋だったことが分かった。

 松永は真美の勤務先の病院を訪ねて事情を聴くが、事務長の渡辺(升毅)は真美のクビは避けられないという。水谷のアジトでその指紋が検出されたことから、真美の事件への関与は決定的となった。

 松永はさらに暗くなる純二の心を開こうとやっ気になった。そんな松永の願いに応えるように、純二は次第に真美のことについても話し始めた。真美が付き合っていたのは水谷ではない、と断言する純二。ところが、松永に、真美の付き合っている男の名を継げようとした純二が何者かに襲われた。

 犯人が逃走する中、松永は近くにいた人に助けを求める。頭部を鈍器で殴られた純二は意識不明の重体。病院にはようやくみつかった秀子も駆け付け、純二の回復を祈る。  そんな中、ある人物の跡音を聴いた松永は、音の印象から、それが純二を襲った犯人だと気付いて──。