地方記者 立花陽介(15)
『能登輪島通信局』

<出演>
  <スタッフ>
立花 陽介 水谷  豊 原  作 岡本 克巳
    久美 森口 瑤子 監  督 吉川 一義
平田 公平 綿引 勝彦 チーフプロデューサー 佐藤  敦
木村千代子 平  淑恵 プロデューサー 長富 忠裕
根岸 隆一 片桐 竜次 赤司 学文
川辺 たき 三条 美紀 石川 好弘
川辺 良夫 松山 政路 企  画 酒井 浩至
藤村 浩史 町田 真一


<あらすじ>
 能登半島の能登島大橋下の海で、男の変死体がみつかり、所持品などから死亡したのが東京の会社社長・川辺良夫(松山政路)と判明した。東洋新聞能登輪島通信局の記者・立花陽介(水谷豊)は、管轄外の事件であったが、川辺の母・たき(三条美紀)が輪島の朝市で働いていると知り、取材を開始した。

 東京本社の記者・根岸(片桐竜次)からの連絡によると、川辺は会社の役職を公募すると偽り、リストラされた中高年から7000万円を超す金をだまし取ったとか。サイフの所持金が5万たらずと知った立花は、川辺の死が他殺ではないかと考えた。

 川辺は、立花の顔見知りの刑事・平田(綿引勝彦)の妹、千代子(平淑恵)の中学時代の同級生。平田と千代子の話によると、川辺は中学卒業後、集団就職で上京したという。

 まもなく、川辺の遺体を見たたきが本人と確認。立花と、わざわざ輪島までやってきた根岸は、川辺が7000万円をどこに隠したか思い巡らした。根岸がまず疑ったのはたき。だが、たきに会った立花の心象は“無関係”で、謎は全く解けそうになかった。

 川辺が上京して35年。立花は根岸に東京にくるよう誘われたのを機に川辺の人生を逆にたどってみた。上京した川辺は印刷所で働き腕のいい文選工になった。しかし、印刷技術の進歩で失職。いろいろ仕事を変えたがうまくいかず、妻にも逃げられ、ついにホームレスに。その川辺が、3カ月前、なぜか背広姿の会社社長に変身していた。

 川辺の会社周辺を当たった立花は、川辺が別の男にペコペコしていた事実を確認。この人物が7000万円を横取りし、社長とは名ばかりだった川辺を真犯人に見せかけて殺した、と考えた。

 ところが、輪島に戻る途中、小松空港近くのレンタカー会社を当たった立花は、川辺が車を借りた際の書類を見つけ、思わぬ事実に気付いた。なんと川辺は、死んだ日の翌朝、車を返却していたのだ。

 大慌てで調査しなおした結果、発見された死体は別人と判明。たきが嘘の証言をしていたことが分かった。川辺から別れを告げる電話を受けたたきは、翌日、警察に呼ばれて死体の身元確認を求められた際、息子が何かをしでかしたと察知しとっさに嘘をついていたのだ。

 根岸からの連絡で死体の人物が川辺を操っていた男と分かり、川辺が犯人の可能性が濃厚になった。やがて、日本海を臨む断崖で、川辺が投身自殺をしたと思しき跡が見つかるが──。