検事霞夕子(16)
『予期せぬ花束』

<出演>
   <スタッフ>
霞  夕子 鷲尾いさ子 原  作 夏樹 静子
黒沢 紀一 中村 梅雀 脚  本 坂上かつえ
椎名 典子 余 貴美子 監  督 吉本  潤
球磨功三郎 斉藤 洋介 チーフプロデューサー 佐藤  敦
霞  瑞江 朝丘 雪路 プロデューサー 佐光 千尋
霞  友行 村田 雄浩 安倍 夏彦
川村 庄子
企  画 酒井 浩至


<あらすじ>
 横浜市内のマンションで転落死亡事件が発生。現場となった部屋を調べた警察は、指紋がきれいにふき取られていたことなどから、争った末の殺人事件と断定した。死亡したのは佐久間和義というインテリア輸入業者。県警の警部・黒沢紀一(中村梅雀)から報告を受けた霞夕子(鷲尾いさ子)は、女性関係が派手だった佐久間が痴情絡みで殺されたとにらんだ。

 まもなく、佐久間が、黒沢の担当した8年前の殺人事件に絡んでいたことがわかり、今回の事件との関わりが取り沙汰された。

 この事件は、佐久間が8年前まで勤めていたIT関連の会社の社長・杉浦が殺されたもの。当時、佐久間ら社員たちがアリバイを主張する中、杉浦と男女の関係があった椎名典子(余貴美子)という出入りの保険外交員が犯行を自供し一件落着となっていた。

 まもなく捜査陣は、出所した典子が佐久間と顔を合わせていたとの情報をキャッチし色めき立った。夕子はさっそく黒沢と共に、ホステスをしている典子から事情聴取。だが、自分を落とした黒沢に対する典子の態度はとげとげしく、夕子らは取りつくシマもない。

 出所後の典子の足取りを追った夕子は、服役中一緒だった人の話から、典子が“殺していない”と話していた事実を確認。夕子の訪問を受けた典子は、その真摯な態度に応えて、裁判の中で戦ったが自分の声は届かなかったと、初めて、自分が冤罪だったと主張した。

 夕子の動きに対し、黒沢は当然ながら反発した。しかし、夕子は、今回の佐久間の死が典子と無関係とは思えなかった。

 やがて、佐久間が殺された当時部屋にいたと証言していた典子が、たまたま花の宅配を受けていた事実が判明。業者の話から、典子のアリバイが証明される形になった。ところが、花の送り主は不明で、帽子を目深に被った男としか分からない。

 そんな中、8年前、佐久間のアリバイを証言した高田という男が、実は佐久間本人に頼まれて偽証したと告白。杉浦殺しの真犯人が佐久間だった可能性が濃厚となった。夕子の質問に対し、高田は、この話を典子と黒沢にしたと証言。夕子に高田の証言のことを一言も話さなかった黒沢に対する疑惑は一挙に高まった。