弁護士 朝日岳之助(15)
 『北上川殺人暮色』

<出演>
   <スタッフ>
朝日岳之助 小林 桂樹 原  作 姉小路 祐
花木 理恵 黒田 福美 脚  本 峯尾 基三
朝日 周平 林  泰文 チーフプロデューサー 佐藤  敦
宮原有紀子 伊藤  蘭 プロデューサー 服部比佐夫
宮原 功一 永島 敏行 西牟田知夫
宮原 健太 山辺 悠太 平松 弘至
三上 紀雄 斉藤陽一郎 企  画 酒井 浩至
三上正太郎 市原 清彦
坂崎 史朗 山田 辰夫
本橋 一己 緒形 幹太  
渡部 信也 草見 潤平    


<あらすじ>
 朝日(小林桂樹)の事務所に宮城県の石巻から上京してきた宮原有紀子という主婦が訪れ、弁護の依頼をした。有紀子が相談した案件は、有紀子の弟でマリンショップを経営する三上紀雄が警備員の渡部信也を殺害した事件。地元の新聞によると、自首した三上はどの点からみてもクロだったが、有紀子は姉の勘で弟の無実を信じる、というのだ。

 有紀子の熱意に動かされ、花木(黒田福美)、周平(林泰文)と共に石巻入りした朝日は、すぐさま調査を開始した。検察側の唯一の物証は凶器の鉄パイプから検出された三上の指紋。だが、指紋が付着する角度に疑問を抱いた朝日は、事件当夜、三上が有紀子ではなく、その夫・宮原功一に電話していたと知ったこともあり、事件に裏があると確信。この裁判を争うハラを固めた。

 やがて、公判が始まる中、周平が思わぬ目撃情報を入手した。事件発生の少し前、三上が店の共同経営者・本橋一己と一緒にいたことが明らかになったのだ。

 本橋は、6年前、ジェットスキーで人身事故を起こした際に刑事責任を問われたが、当時海上保安庁の職員だった渡部の仲介により、示談で解決していた。渡部との絡みを考えると、本橋は、借金でつながっていると供述した三上よりよほど濃密な関係があるのだ。朝日はこの本橋が事件の鍵を握っているとみて、公判で証言するよう要請。だが、本橋はまもなく水死体でみつかり、三上の無実を証明する人物がいなくなってしまった。

 死体を見た朝日は、その靴下から死体につく“シデムシ”の足を発見し、本橋が陸上で殺されたと推理。深まる謎に、朝日の焦りは強まった。

 そんな折、朝日は、三上と2人の被害者を結ぶと思える9年前の出来事──底引き網漁船『三光丸』の海難事故に着目した。

 当時、この船に乗っていたのは、三上、本橋、宮原、現在ベンチャービジネスで活躍している坂崎、そして、船長だった三上の実父・正太郎の5人。事故は機関故障からの火災で、三上ら4人は助かったものの正太郎は死亡、船は沈没、事故の調査を担当したのが渡部であった。

 この事故の関係者で残っているのは、三上、宮原、坂崎の3人。朝日はこの海難事故に隠された秘密が、渡部と本橋が犠牲になった連続殺人事件の引き金になっていると察知。宮原に法廷で事実を明かすよう迫った。

 その結果、三丸上で発生したドラマ。そして、本橋を通じてその秘密を知った渡部の強請りの構図が明らかになって──。