監察医 室生亜季子(28)
『偽装死体』

<出演>
   <スタッフ>
室生亜季子 浜 木綿子 原作・脚本 宮川 一郎
浜田 警部 左 とん平 監  督 鷹森 立一
花田 眞子 いしのようこ チーフプロデューサー 佐藤  敦
花田 博子 一柳 みる プロデューサー 長富 忠裕
近藤 吉人 工藤 俊作 桑原 秀郎
篠原 マキ 重田千穂子 島田  薫
小山 朋子 山田まりや 音  楽 大谷 和夫
川口 刑事 大場  順 企  画 酒井 浩至
八木助教授 筒井  巧
花田 雄作 加藤  茶  


<あらすじ>
 川越市の一軒家で地元建設会社の女社長・花田博子の変死体がみつかった。死体を発見したのは博子の亡夫の先妻の子で、電気店を経営する花田雄作。浜田(左とん平)らが到着した時、現場には博子の連れ子でOLの眞子もおり茫然と立ちつくす。亜季子(浜木綿子)が多忙だったため、浜田は医大助教授の八木に司法解剖を依頼。まもなく、『ヒモで首を絞めた後に扼殺した』との鑑定結果を得た。

 だが、現場写真を見た亜季子は、乱れた感じのない室内の様子に首をひねり再度調査。博子の死因が自殺で、何者かが首のヒモを取り外すなどして他殺に見せかけていたことが分かった。

 眞子が極度のストレスから急性胃潰瘍になる中、死体に工作した人物はすぐに割れた。多額の借金に苦しんでいた雄作が博子の自殺体をみつけ、とっさに生命保険がもらえる他殺に見せかけたようなのだ。

 事件は一見落着──だが、亜季子は重度と思える眞子の心的外傷障害に注目。事件には裏があり、それが博子の自殺に大いに関係しているとみた。

 眞子の携帯を手係りに浜田と調査を始めた亜季子は、まもなく、ひんぱんに連絡を取り合っていた親友・若尾美代子から思わぬ情報を得た。眞子は3年前レイプされ、以後その相手にストーカー行為を受けていたのだ。美代子の話によると、相手の男は婦女暴行未遂の前科がある近藤吉人。眞子は美代子と相談し警察に行ったが、心ない対応をされ追いつめられていたらしい。

 亜季子に頼まれた浜田は直ちに近藤の行方を捜すが不明。博子が末期ガンだったことが明らかになり、謎はますます深まった。

 そんな中、市郊外の空家で男の他殺体がみつかり、指紋から被害者が近藤と判明した。解剖を担当した亜季子は、胃の内容物などから近藤が博子が自殺する前日に殺されていたと確認。眞子に自殺の怖れがあるとみた亜季子は、浜田に、死体の身元が分かったことをしばらく伏せるよう求め、慎重な調査を進めた。

 事件の流れからすると、余命少ない博子が、眞子のレイプのことを知って近藤を殺害し、自分の罪を清算するために自殺──と考えるのが妥当。だが、亜季子は、“博子が自殺”との事実を明かされた時の眞子の様子を見て、ようやく事件の真相を知った。