『だます女、だまされる女』

<出演>
   <スタッフ>
日高 晴奈 竹下 景子 脚  本 宇山 圭子
佐々木晶子 永島 暎子 監  督 松島 哲也
笠松 哲之 布施  博 チーフプロデューサー 佐藤  敦
西条 弘江 渡辺  梓 プロデューサー 佐光 千尋
西条  治   企  画 酒井 浩至
吉野 正樹  
吉野 一馬  
江口 部長 鶴田  忍
信藤 刑事  


<あらすじ>
 悪質業者に引っかかった消費者のトラブル解決に知恵を貸す消費生活相談員──この仕事を始めて7年になる日高晴奈が、西条弘江という32歳の主婦から相談を受けた。弘江はごく普通の会社員の夫・西条治と2人の子供の4人家族。弘江は高級下着とカタログ配布の代理店契約で100万円を超える金を払ってしまったのだ。

 下着は一度着てしまい、また、代理店契約にも不備がなかったため金が戻る可能性はゼロ。晴奈は、子供の教育資金に手をつけてしまったと涙ぐむ弘江に、ご主人に早く打ち明けて、とアドバイスするしかなかった。

 弘江が騙された会社は、共に佐々木晶子という女が経営するアキコーポレーション。他の業者に比べて手口が巧妙で悪名が高かった。消費生活相談センターの販売方法改善要求に対し、センターに直接現れた晶子は晴奈に素直に同意する。

 そんな中、帰宅途中の晶子が何者かにカッターナイフで切りつけられる事件が発生。警察は、目撃証言から、弘江に告白され、激高してアキコーポレーションに乗り込んだ西条を犯人とみて、裏付け捜査を始めた。晶子側は直ちに記者会見を開き、弘江との強引な契約などなかった、と知らぬ存ぜぬを通す。これに驚いた晴奈は晶子に会って抗議。だが、その晴奈に、晶子は思わぬ事実を突きつけた。

 実は8年前、晴奈はある幻惑商法の宣伝係として、客の主婦を相手にお涙たっぷりの体験談を披露していたのだが、晶子はこの時騙された主婦の1人だったのだ。

 2人の人生はその後大きく変わった。家庭崩壊で離婚した晴奈は、子供が自殺したこともあり、心を入れ替え消費生活相談センターに就職。一方、晶子は、騙された体験を逆手に取って、以後騙す側に転身。悪質商法の“大手”の社長にのしあがった。だが、その晶子の家庭も崩壊。一人息子の一馬は離婚した夫、吉野正樹に引き取られていたのだ。

 まもなく、行方不明になっていた弘江の溺死体が発見された。更に自宅では西条が自殺死体で発見された。残された遺書には弘江の死の顛末が記されていた。