小京都ミステリー(29)
 『郡上おどり殺人事件』

<出演>
   <スタッフ>
柏木 尚子 片平なぎさ 企  画 酒井 浩至
山本 克也 船越栄一郎 脚  本 いずみ 玲
加藤奈々子 いしのようこ 監  督 野村  孝
倉橋 敦子 真行寺君枝 チーフプロデューサー 佐藤  敦
加藤 冬美 古川 理科 プロデューサー 前田伸一郎
広瀬 忠彦 金山 一彦 野木小四郎
斉 藤 刑 事 デビット伊東 音  楽 丸谷 晴彦
上 野 刑 事 河原崎建三
黒川 和樹 松永 博史
三宅 雅之 京本 政樹    


<あらすじ>
 岐阜の小京都・郡上八幡を取材中の尚子(片平なぎさ)と克也(船越英一郎)が、偶然知り合った倉橋啓子という女性の喫茶店で妙な騒ぎに遭遇した。店に忘れ物の箱があったのだが、その中味は青い石の指輪がはまったロウ製の女の手首。これを見た尚子らは、宿泊先の旅館で見た警察の須貝奈々子という仲居に対する聴取を思い出した。

 実は、先日、近くの造成地で女の白骨他殺死体が見つかったのだが、警察ははめていた指輪から、被害者を須貝冬美と特定。冬美の妹・奈々子から話を聞いた。この時、刑事が見せた指輪がロウの手首の指にはまっていたものとソックリ。そして、奈々子の恋人・広瀬忠彦がロウで作る食品サンプルの工房の職人だったのだ。

 ところが、理由を質すため訪ねた工房で、尚子らは広瀬の刺殺死体を発見。到着した刑事の話から、冬美が5年前、勤務先の信用金庫の金2000万円を横領し、逃走していた事実が明らかになった。5年前、冬美が男と逃げた、との目撃証言があったと知った尚子は、広瀬が共犯とも考えるが、そうすると広瀬を殺した犯人が分からない。

 奈々子の話によると、5年前、冬美には謎の恋人がおり、指輪はその恋人からもらったようであった。ろう製の手首を見た啓子の驚きようを思い起こした尚子は、広瀬と同様に啓子も横領事件に絡んでいるとにらんで追及。だが、啓子は、広瀬が冬美の妹・奈々子の恋人だったと知るや、なぜか態度を硬化させてしまった。そんな中、尚子は、啓子と、取材中しばしば顔を合わせていた画家の三宅雅之が以前夫婦だと知った。三宅は、奈々子と冬美をモデルに郡上おどりの絵を描いたこともあり、冬美の失踪後、2000万円の返済を迫られた奈々子の相談相手にもなっていた。

 ところが、尚子が三宅から啓子についての話を聞いて程なく、今度はその啓子の水死体が町を流れる川で見つかった。警察の事情聴取に対し、三宅は事件発生当時、尚子と一緒にいたとアリバイを主張する。

 しかし、担当の刑事から、5年前、冬美と男が逃走するのを目撃した人物が啓子だと告げられた尚子らは、三宅が一連の事件に深く関与していると察知。冬美の謎の恋人が実は三宅で、横領事件も三宅が裏で糸をひいていたのではないかと考えた──。