『取調室(14)』

<出演>
   <スタッフ>
水木正一郎 いかりや長介 企  画 酒井 浩至
大木 悠子 南  果 歩 原  作 笹沢 佐保
下川原 純 デビット伊東 『湖愁の果て』より
甘田 竜次 豊原 功補 脚   本 洞澤美恵子
下川原健三 田村 元治 監   督 鷹森 立一
西山捜査一課長 田 中  健 チーフプロデューサー 増田 一穂
荒巻警部補 渡 辺  哲 プロデューサー 西牟田知夫
八重垣刑事 斉藤陽一郎 伊 藤  猛
小笠原捜査本部長 小 澤  象 音   楽 大谷 和夫
貝塚警部補 水島 涼太
水木加代子 藤田 弓子
水木 直子 有森 也実


<あらすじ>
 佐賀市内の駐車場で男の刺殺死体が見つかった・被害者は建設会社勤務の下川原純(デビット伊東)。捜査陣は、その日の朝、不審尋問を受け、人を殺したと供述していた女・大木悠子(南果歩)と事件との関連を調べた。

 長崎県の佐世保でホステスをしている悠子は、地元のチンピラ・甘田竜次(豊原功補)と同棲中。店のママは、下川原が3日前にやってきたと証言。捜査陣は、現場で目撃された甘田が姿をくらましていたことから、悠子との共犯の線もあるとにらんだ。
 悠子の取り調べを担当した水木(いかりや長介)は、すぐにあるシーンを思い出し、下川原との関係に気付いた。実は、1年前、水木は市内の公園で仲むつまじくデートしている悠子と下川原を何度と見かけ、1人で編物をしてる悠子に声を掛けたこともあったのだ。

 捜査によると、水木が公園で2人を見かけたわずか5日後、悠子は甘田の紹介でホステスとして働き始めている。悠子が姿を消した後、下川原は懸命に探し回ったらしい。水木は、その5日の間に悠子に起きたことが、今回の事件に深く関係していると思った。
 ところが、取り調べで死体に凶器の短刀が刺さってなかったと知った悠子が一転犯行を否認し、犯人は逃走中の甘田だと言い出した。甘田が捕まったとの連絡を受けた水木は、悠子と甘田の取り調べを並行して行い、事件の闇を探ろうと決意。すぐに警察の隣り合った部屋で悠子と甘田の取り調べが始まった。

 まもなく、甘田は1年前に起きた交通事故のことを明かした。甘田の車に、下川原と悠子の乗った車が追突。甘田は2人に300万円の示談を払わせることで了解し、示談が成立していたのだ。悠子はその金を工面するため、下川原には内緒で、甘田が紹介する佐世保のバーで働き出したらしい。
 そのバーのママの話しを聞いた水木は、下川原の子供を流産した悠子が言葉巧に迫る甘田と同棲を始め、下川原とは会えなくなってしまったと察知。事件の裏に複雑な女心が絡んでいるとみた。

 取り調べの期限が近づく中、甘田がついに死体から凶器を抜き取り隠したと供述。調査の結果、凶器が発見された。甘田が悠子との関係をネタに下川原からも金を脅し取っていると知った水木は、子供も失って絶望感に見舞われた悠子が自殺を覚悟して、下川原に釈明に行ったとにらんで――。