火曜サスペンス劇場20周年記念作品
小京都ミステリー(30)
『エジプト・パピルス殺人事件』

<出演>
   <スタッフ>
柏木 尚子 片平なぎさ 企  画 酒井 浩至
山本 克也 船越英一郎 脚   本 酒井 直行
佐山 香里 渡辺  梓 監  督 山田 大樹
三浦 春子 未来 貴子 チーフプロデューサー 増田 一穂
堀川不二夫 本田博太郎 プロデューサー 前田伸一郎
大西 次郎 川岡大次郎 野木小四郎
足立 吾郎 中原 丈雄 音  楽 丸谷 晴彦
高村久美子 中江 有里
吉井  誠 吉満 涼太    
竹下 里美 久永さとみ    
ターメル刑事 ターミル・アブエルマハッサン    
ムハマド刑事 アムル・バダウィ    
岡本 秀雄 梅津  栄    
高村 信彦 綿引 勝彦    


<あらすじ>
 雑誌の取材でエジプトにやってきた尚子(片平なぎさ)と克也(船越英一郎)が、首都カイロ市内の市場で三浦春子(未来貴子)というタペストリー職人と仲良くなった。春子は現地でタペストリー工房を経営する高村信彦(綿引勝彦)の元で働いており、日本人の職人は他に春子の妹分のような佐山香里(渡辺梓)が1人。高村のツテで日本人会のパーティーに飛び入り参加した尚子らは、取材を予定した考古学者・堀川(本田博太郎)に会えたこともあり、笑顔で宴の輪に溶け込んだ。

 翌日、再び工房を訪ねた尚子らは、なんと前日会ったばかりの高村の刺殺死体を発見した。死体に刺さっていた凶器は、アラバスタ<=石を削って細工したエジプト伝統の壷>を削るノミ。また、現場からは、『復讐』を意味するヒエログリフ<=エジプト古代の絵文字>が書かれたパピルスが見つかった。
 警察は、凶器から検出した指紋から、アラバスタ作りの職人で、1年前から行方不明になっている吉井誠(吉満涼太)を重要参考人として指名手配。尚子は、取材を通し高村の世話になったことから、独自の捜査を開始した。
 春子の話によると、高村は5年程前から、堀川を仲介して吉井の作品を購入。また、春子が妹みたいな存在という香里と吉井は恋人同志のようであった。

 翌日、小京都ならぬ“小カイロ”的な街・ルクソールを訪ねた尚子らは、足立(中原丈雄)という男がやっている古美術店に、バッグを抱えてそそくさと入る堀川を目撃。まもなく、カイロのタペストリー工房に戻った尚子らは、高村の娘・久美子(中江有里)が悲しみの余り、アラバスタを割ったことから、思わぬ事実を知った。吉井が作ったアラバスタは二重底になっており、そこから遺跡で発掘されたらしい宝石が見つかったのだ。

 エジプトでは発掘品の海外持ち出しは厳禁。足立を問い質した結果、吉井、高村、堀川が盗掘品横流しのメンバーだったことが判明。高村殺しは、仲間割れによる吉井の犯行との見方が強まった。尚子らは次のターゲットが堀川とみて注意するが、堀川自身は盗掘品横流しの事実は認めたものの、怖がるそぶりは全く見せない。

 ところが程なく、その堀川の自殺死体が、1年前発掘作業が終了した遺跡の玄室<=古墳内部の棺をおさめる部屋>で発見された。棺の中からミイラ化した吉井の死体を見つけた警察は、1年前吉井を殺した堀川が高村をも殺し、ついに自らの命を絶ったとの結論を出す。
 だが、春子が母の形見の指輪を、吉井と婚約していた香里にプレゼントしていたと知った尚子は、事件の思わぬカラクリに気付いて――。