『考古学者 佐久間玲子』

<出演>
   <スタッフ>
佐久間玲子 宮本 信子 企  画 酒井 浩至
岡野 純平 田中  実 脚  本 中原 悦子
松島恵美子 黒田 福美 監  督 黒沢 直輔
松島 秀明 上杉 祥三 チーフプロデューサー 増田 一穂
菊地  忠 螢 雪次朗 プロデューサー 杉山 邦彦
水谷 里佳 大西 結花 市村 朝一
千葉 市子 山本 麻生 塚田 泰浩
中条 良和 山西 道広 音  楽 大谷  幸
亀山 喜助 上田 耕一    
小寺 三男 石倉 三郎    
飯田 正彦 室田日出男    


<あらすじ>
 東京の大学の考古学教授・佐久間玲子(宮本信子)は、富山・石川の県境にある縄文遺跡発掘のため、講師の岡野純平(田中実)と小松空港に到着。恩師で北金沢大教授の飯田正彦(室田日出男)に迎えられた。金沢は玲子にとって第二の故郷。今回は発掘の他、退官する飯田の最終講義を聴くという目的もあるのだ。

 発掘現場の責任者は、飯田の一人娘・恵美子(黒田福美)の夫で、北陸文化大教授の松島秀明(上杉祥三)。さっそく現場に入り発掘を手伝った玲子は、なんと幸運にも母が乳飲み児を抱く愛らしい土偶を掘り当ててしまった。
 貴重な発掘に、現場には松島はもちろん恵美子、飯田を始め関係者や地元記者が集まる。会見の途中、記者に頼まれた松島が土偶を抱え上げて、飯田に注意されるハプニングもあったが、現場の興奮はおさまりそうになかった。

 ところが、翌朝、松島に呼び出され現場に行った玲子は、土偶が盗まれたと知り、愕然。なぜかこの事実は、すぐにマスコミに漏れてしまった。まもなく、玲子の携帯に松島から“土偶の破片を見つけた”との悲痛な連絡――。事件はそんな中で発生した。
 次の日、発掘現場裏の河原で松島の溺死体が見つかった。松島が書いた辞職願を取り出した恵美子は、土偶盗難の責任を取って自殺したに違いない、と泣き崩れる。だが、松島の言葉を思い出した玲子は、自殺説に首をひねった。松島は、“僕との間でトラブルがあった人間が土偶を盗み出した”と玲子に告げていたのだ。

 偶然再会した県警刑事・小寺(石倉三郎)の協力で捜査を始めた玲子は、遺跡の場所の地主で、事件前後から姿をくらましている開発会社社長・中条(山西道広)に注目する。だが、中条は会社が倒産したため逃げたと犯行を否認。しばらくして、中条のアリバイが証明されてしまった。

 事件が殺人と断定される中、発掘現場で乳児の部分が破壊された土偶とその破片が見つかった。松島の部下に当たる講師の菊地(螢雪次朗)は、指紋の採取を求めるが、成果はない。恵美子は、この菊地が松島に対するライバル心から、土偶の盗難を警察に密告したと知り、怒りを露わにする。

 松島の葬儀が終わったある日、玲子は、以前、恵美子が松島から、妊娠した子を堕すよう命じられ、以後、子供を産めない体になったと知った。恵美子のペンダントが発掘現場内に落ちていたとの情報を得た玲子は、恵美子こそ“松島との間でトラブルがあった人物”だとにらんだ。実は、松島の葬儀の際、1人の若い女が恵美子に“人殺し!”と言って詰め寄る騒ぎがあったのだ。
 この恵美子を尾行した玲子は、やがて、松島をめぐる恵美子と若い女・水谷里佳(大西結花)の三角関係を知って――。