検事・霞夕子(18)
『心の天使』

<出演>
   <スタッフ>
霞  夕子 鷲尾いさ子 企  画 酒井 浩至
山野 一平 平田  満 原  作 夏樹 静子
真野 玲子 中島ひろ子 脚  本 坂上かつえ
田部井俊彦 高知 東生 監  督    
富 田 刑 事 高橋 克実 チーフプロデューサー 佐藤  敦
高 嶋 検 事 樋浦  勉 プロデューサー 佐光 千尋
球磨功三郎 斉藤 洋介 安倍 夏彦
霞  友行 村田 雄浩 川村 庄子
霞  瑞江 朝丘 雪路 音  楽 糸川 玲子




<あらすじ>
 横浜港の空き倉庫で女の絞殺死体が発見された。被害者は東京・板橋のアパートに住むクラブ歌手兼ホステスの真野玲子。捜査を担当した県警刑事・富田の報告によると、玲子が横浜のクラブで働き始めて約4ヶ月、その前は3年程金沢にいたらしい。  そんな折、夕子(鷲尾いさ子)の元に、かつての部下で現在は大宮で勤務している事務官・山野一平が現れ、犯人はアパレル関連の会社を経営する田部井俊彦に違いない、と話した。

 山野の話によると、1年半前、当時、金沢に住んでいた田部井の妻が刺殺される事件が発生、現場の状況から強盗殺人事件と思われた。ところが、田部井の会社が倒産寸前で、妻に1億円もの保険が掛けられていたと判明、捜査の目は田部井に向けられた。田部井は映画に1人で行ったと主張、このアリバイを裏付けたのが玲子だった。山野は、前任地・金沢でこの事件を担当したのだ。 山野の話を受けた夕子はさっそく富田と一緒に田部井を事情聴取。まもなく、田部井が事件当時、横浜にいたことが確認され、一気に疑惑が高まった。だが、田部井は保険会社の調査員を名乗る男に呼び出されただけ、と疑惑を否定する。

 そんな中、夕子は、田部井を本ボシだと熱く語る山野に、ふと不安を感じた。玲子に対し余りにも私情が入り過ぎているのだ。調査の結果、山野が玲子のステージやアパートにまで行っていたと知った夕子は、この身内の事務官に少しづつ疑問を抱き始めた。金沢にいた当時、妻の浮気が原因で離婚した山野が、男あしらいの上手い玲子にのめり込んだ可能性は考えられなくもない。

 まもなく、田部井と喧嘩別れした玲子が山野らしき男と会っていた、との情報をキャッチした夕子は、自分の“同志”を信じて疑わない球磨(斉藤洋介)の反対を押し切り、金沢での調査を開始した。
 かつて山野の上司だった検事の高嶋は、田部井が妻殺し事件で限りなくクロに近いと説明した後で、思わぬ話を明かした。玲子は、実は、山野が学生時代に暮らしたアパートの隣の部屋に住んでいた夫婦の娘だった。夫が女と逃げたあと、パチンコに明け暮れては男を部屋に連れ込む母親と一緒にいた玲子は、よく山野の部屋に遊びに来ていたらしいのだ。
 高嶋の話などを山野にぶつけた夕子は、その胸の中に渦巻いていた様々な思いを知って――。