『取調室(15)』



水木 正一郎 * いかりや 長介
川村(鬼塚)裕美子 * 丘 みつ子
沼田 梨江 * 姿  晴香
黒河内 豊 * 中島 久之
鬼塚 のぞみ * 安部 奈津希
鬼塚 弘一 *    
沼田 秀夫 * 河原 さぶ
西山捜査一課長 * 田中  健
荒巻 行雄 * 渡辺  哲
八重垣正人 * 斉藤 陽一郎
浦沢本部長 * 西沢 利明
水木 加代子 * 藤田 弓子
水木 直子 * 有森 也実


企   画 * 酒井 浩至
原   作 * 笹沢 左保
脚   本 * いずみ  玲
監   督 * 鷹森 立一
チーフプロデューサー * 増田 一穂
プロデューサー * 西牟田 知夫
    * 伊藤  猛
音   楽 * 大谷 和夫

※ 11月28日現在、空欄箇所は未定です。





 佐賀県東部の川で陶器会社の専務・黒河内豊(中島久之)の水死体が見つかって程なく、鳥栖市内にあるその自宅で、同じ会社の社長・沼田梨江(姿晴香)の刺殺体が発見された。現場近くに捨てられていた血染めの包丁には黒河内の指紋があり、警察では、会社の業績悪化をめぐって対立していた黒河内が梨江を殺害し、自殺を図った、との見方を強めた。

 そんな中、死亡した2人が絡むある殺人事件が浮上した。7年前に発生したこの事件は、鬼塚裕美子(丘みつ子)という主婦が横領の容疑をかけられ自殺した夫の無実を晴らそうとする余り、当時社長だった梨江の夫・沼田秀夫(河原さぶ)を殺害したというもの。裕美子側は正当防衛を主張したが、今回死亡した梨江と黒河内の証言が採用され、結局、実刑が決まった。

 事件を知った水木(いかりや長介)は、先日、上京した際に会ったその裕美子のことを思い出した。出所した裕美子は、現在施設にいるらしい一人娘とは一度も会わず、東京で働いている。その裕美子から“会いたい”との連絡をもらった水木は、取り調べをした縁もあり、仕事先を訪ねていたのだ。

 まもなく、司法解剖の結果と目撃証言から、黒河内が梨江殺しの犯人でないことが判明。さらに梨江の胸部に刺さっていた凶器が7、8時間後に抜き取られていたこと、梨江が末期ガンだったことも明かになった。
 捜査本部は、現場に落ちていた携帯電話から裕美子の指紋を検出。また、黒河内が最後に泊まった旅館で目撃証言があったことから、梨江と黒河内を殺害した容疑で裕美子の逮捕に踏み切った。
 だが、再び裕美子を取り調べることになった水木の前に大きな壁が立ち塞がった。梨江が殺された時、水木は実は由美子に東京で会っていた。つまり、裕美子のアリバイ証人は取り調べる水木本人だったのだ。水木ほか捜査陣は共犯者がいるとみて周辺を調べるが、他に怪しい人物は浮かばない。
 だが、勾留七日目に入って意外な事実が明らかになった。梨江は多額の生命保険に加入していたのだが、その受取人はなんと施設にいる裕美子の娘・のぞみ(安部奈津希)だったのだ。関係者の話によると、のぞみは重い心臓病で入院中。梨江が末期ガンだったことを思い出した水木は、裕美子と、7年前の一件で罪悪感を抱いていた梨江の思わぬ企みに気付いて――。