20周年記念作品 浅見光彦スペシャル
『貴賓室の人』



浅見 光彦 * 高嶋 政伸
植竹 ひで子 * 南  果歩
堀田 久代 * 高橋 由美子
村田  満 * 池内 万作
和泉 隆正 * 橋爪  淳
後閑 冨美子 * 塩沢 とき
大平 正樹 * 鶴田  忍
吉田 須美子 * 舟木  幸
大平 信江 * 木村  翠
浅見 和子 * 秋篠 美帆
後藤 瑞江 * 沢口 靖子
坂口 圭子 * 斉藤 由貴
浅見 雪江 * 寿美 花代
後藤 大介 * 新  克利
浅見 陽一郎 * 高嶋 政宏
船越 麗子 * 宮本 信子


企   画 * 酒井 浩至
原   作 * 内田 康夫
(『貴賓室の怪人』より角川書店刊)
脚   本 * 酒井 直行
監   督 * 猪崎 宣昭
チーフプロデューサー * 増田 一穂
プロデューサー * 前田 伸一郎
    * 川原 康彦
音  楽 * 三枝 成彰





 ルポライターの浅見光彦(高嶋政伸)が、兄・陽一郎(高嶋政宏)の恩人で元刑事の後藤大介(新克利)に奇妙な依頼をされた。後藤は、なんとエーゲ海を走る客船内で日本人同士による殺人が発生する可能性があるので阻止して欲しいというのだ。後藤は光彦にチケットを渡した直後、「貴賓室の怪人」と言い残して急死。その死因が毒殺だったことから、光彦はイタリアのベニス発の豪華客船『ミストラル号』に乗り込む決意を固めた。

 ミストラル号の乗客数は約1200名。このうち、日本人客は浅見の他、ベニスで挙式したばかりの村田満(池内万作)、植竹ひで子(南果歩)夫婦、村田の叔母・後閑冨美子(塩沢とき)、貿易会社経営の大平正樹(鶴田忍)、信江(木村翠)夫婦、画家・和泉隆正(橋爪淳)の貴賓室組計6名。また、船内にはパーサーの堀田久代(高橋由美子)、医師の船越麗子(宮本信子)もスタッフとして乗船している。乗客にはそれぞれ身分証代わりの乗船カードが配られ、買物、乗下船のチェックなどを全て済ますことができた。

 船がベニスを出航した夜、麗子が怪人の仮面にマント姿の人物に襲われる事件が発生。船長に事情を明かして許可を得た光彦は捜査を開始した。光彦は日本人客全員の話を聞くことができたが、ただ1人ひで子と新婚早々喧嘩したという村田だけは姿を見せない。  やがて船はアテネに着岸。カードリーダーの記録から村田の下船が確認され、そのまま船には戻らなかった。

 その頃、日本では、光彦から連絡を受けた陽一郎が、以前、後藤の部下だった女性刑事・坂口圭子(斉藤由貴)から、後藤が9年前に発生した婦女暴行未遂事件を再捜査していたと知った。
 この事件は、当時、女子高生だったひで子が同じ学校の生徒・橋本周平(岩井敬明)に襲われた事件で、周平は後藤と共に通りがかった警部の江口に追われて崖から転落し、意識不明。警察は、周平の親友だった少年の目撃証言から、植物状態になった周平を書類送検。周平は1年前に死亡していた。,br>  事件の目撃者が村田だと知った陽一郎はすぐに光彦に連絡。ひで子から話を聞いた光彦は思わぬ事実を知った。
 ひで子はベニスでの式の直前、何者かから「村田満は、あなたをレイプしようとした男だ」とのメッセージを受け取り、その時、偶然上がった花火で、消えていた事件当時の記憶を取り戻していたのだ。

 まもなく、船内の冷凍庫内で村田の他殺死体を発見した光彦は、船内に犯行に関わっている人物が2人いると推理。ひで子に対する容疑が強まる中、9年前の事件の関係者・江口が画家の和泉隆生だと気付いた――。