『京都金沢わらべ殺人事件』



五代 凛子 * 賀来 千香子
林  弓子 * 美保  純
尾形 美津代 * 石野 真子
尾形 秀雄 * 三浦 浩一
林  吾郎 * 天宮  良
長谷部 順也 * 石丸 謙二郎
比留間刑事 * 深水 三章
尾形 雪山 * 山田 吾一
尾形  学 * 上原 悠嗣
川野  拓 * 本田 博太郎
五代セツ子 * 菅井 きん
五代 善三 * 赤井 英和


企   画 * 酒井 浩至
脚   本 * 酒井 直行
監   督 * 山田 大樹
チーフプロデューサー * 増田 一穂
プロデューサー * 前田 伸一郎
音   楽 * 吉川 清之





 京友禅の取材をしていた地元ケーブルテレビの記者・五代凛子(賀来千香子)は、着物ショーの会場で『京友禅おがた』の主人・尾形秀雄(三浦浩一)、その妻・美津代(石野真子)と仲良くなった。秀雄の亡父・雪山(山田吾一)は友禅草木染めの名人だったが、才能がないことを自覚した秀雄は現在、販売のみ。ショーの主役は、雪山の弟子で、秀雄とは兄弟弟子の関係に当たる林吾郎(天宮良)になっていた。
 吾郎の妻・弓子(美保純)の話によると、弓子は美津代と幼なじみだった関係で吾郎と知り合い、結婚。吾郎は6年前に独立して自分の工房を構えていた。

 そんな折、『京友禅おがた』の倉庫で、被害総額数千万円の盗難事件が発生した。以前、テレビキー局の報道記者をしていた凛子はさっそく取材を開始する。だが、夫・善三(赤井英和)の実家がある金沢に戻った凛子は、さらに大きな事件に遭遇した。
 市内で弓子に会い、吾郎が行方不明になっていると知った凛子は、最後に連絡を取ったとみられる吾郎の兄弟弟子で加賀友禅職人の長谷部順也(石丸謙二郎)の工房を訪問。そこで、毒殺されている長谷部を発見したのだ。警察の調べによると、死因は草木染めで使用する猛毒の西洋夾竹桃染料の服毒。凛子、善三と共に現場を見た弓子は、死体のそばにあった染料の小瓶が吾郎のものと気付き、愕然となった。

 まもなく、キー局時代の後輩の情報から、長谷部がかなりの借金を抱えていたことが判明。さらに秀雄も店の商品に盗難保険を掛けていたことが明らかになった。ここから推理すると、兄弟弟子仲間だった秀雄、吾郎、長谷部が共謀して秀雄の店から京友禅を盗み、その後、仲間割れで長谷部が殺された、ということになる。
 ところが、善三の調査で、6年前から、吾郎と秀雄の間に不思議な金の流れがあったことが分かった。凛子はさっそく秀雄と弓子にこの事実を質すが、2人はなぜか答えをはぐらかす。そして、程なく、京都の山奥で吾郎の他殺死体が発見されたことから、事件はさらに複雑化した。

 警察の検死によると、吾郎が殺されたのは長谷川が殺された前日。つまり長谷川の事件に、吾郎は全く絡んでいなかったことになるのだ。
 弓子ら関係者の表情などを思い出した凛子は、秀雄と美津代の一粒種で、重度の心臓病の学(上原悠嗣)が事件に関係しているとにらんで――。