街の医者 神山治郎(3)
『乳房喪



神山 治郎 * 高橋 英樹
大橋 辰子 * 岡本  麗
安藤 響子 * 小林 綾子
元村 清美 * 宮崎 美子
平田 五郎 * 中本  賢
岡   部 * 筒井  巧
よ し の * 柳川 慶子
優   太 * 石川 義仁
石川  薫 *    
繁   田 * 田中 耕二
佳   代 * 大島 蓉子
井上 由華 * 日下部 新
柳井 英恵 * 奈良岡 朋子


企   画 * 酒井 浩至
原   作 * 宮川 一郎
脚   本 * 難波江 由起子
監   督 * 岡屋 龍一
チーフプロデューサー * 増田 一穂
プロデューサー * 篠木 爲八男
    * 桑原 秀郎
    * 島田  薫
音   楽 * 丸谷 晴彦

※ 5月1日現在、空欄箇所は未定です。





 吉祥寺の商店街で『もとむら』という小料理店を経営する元村清美(宮崎美子)が車にはねられた。清美は美貌と愛敬と豊かな胸で評判の女将。車を運転していた人物が、清美ファンの魚屋・平田五郎(中本賢)だと知った商店街の人たちは騒然。幸い駆けつけた神山(高橋英樹)の応急手当が効き、病院に担ぎ込まれた清美の命に別状はなかった。
 警察が平田自身の証言などから“信号見落とし”で調査進める中、神山は救急病院の医師から、清美が負傷した頭部以外の検査を拒否している、との相談を受けた。車の傷がバンパーだけだったことから考えると、清美は頭から車に飛び込んだことになる。まもなく清美がわざと車にぶつかった、と証言する目撃者が現れたことから、清美が自殺を図った可能性が濃厚になった。

 事故の際、腎臓の移植に同意するドナーカードを持っていた清美は、RhマイナスのBという極めて珍しい血液型の持ち主。検査の結果、ガンの可能性が高いとにらんだ神山らは、清美が誰かに腎臓を“プレゼント”する目的で車に飛び込んだと推理した。
 響子(小林綾子)と辰子(岡本麗)が調べたところ、RhマイナスのBで腎臓の移植を待っている患者はただ1人。移植ネットワークの限定でその患者名を教えてもらえないと知った神山は自分たちで捜索を始めた。

 まもなく、清美が岡部(筒井巧)というサラリーマンと結婚して一児を儲けたのち離婚、今年10歳になるその子・優太(石川義仁)が例の患者であることが分かった。神山の質問に対し、岡部は自分も同居する母も移植に不適格なためやむなく清美に連絡。だが、清美は片方の腎臓の移植に同意したものの、大学病院での術前検査には来なかった。その約束の日が事故の日だと気づいた神山は、岡部が再婚するらしいと知ったこともあり、女心母心の哀しさを痛いほど感じた。

 まもなく、乳ガンを宣告された清美が、担当医に腎臓移植について質問し、断られていたことが分かった。神山は、退院後なおも自殺を考えているらしい清美を懸命に説得する。まず、乳ガンの手術。術後4、5年様子を見て再発がなければ移植。
 神山の付き添いで担当医を訪ねた清美は、優太のために左乳房を全面切除すると告げて――。