辺警護(10)』



望月 四郎 * 勝野  洋
立花 直美 * 涼風 真世
西村 直也 * 尾美 としのり
日下 昌平 * 丸岡 奨詞
松井 弓子 * 畠山 明子
田所 浩一 * 大林 丈史
江口 響子 * かとう かずこ
江口 啓一郎 * 益岡  徹
北見 礼次 * 丹波 義隆
寺島 孝史 * 桐生 康詩
坂東 敏夫 * 秋間  登
一ノ瀬 真希 * 菅原 あき
南 部 刑 事 * 野仲  功


企   画 * 酒井 浩至
脚   本 * 峯尾 基三
監   督 * 吉元  潤
チーフプロデューサー * 増田 一穂
プロデューサー * 服部 比佐夫
    * 宮城 二郎
音   楽 * 川村 栄二





 中年夫婦を標的にした連続狙撃事件が発生。弾丸を照合した結果、盗まれた同一のライフルの使用が確認された。襲われたのは、元宮城県警石巻署の刑事で商社マンの江口啓一郎(益岡徹)と妻の響子(かとうかずこ)。幸運にも江口が足を負傷しただけで命には別状なし。2人を担当することになった望月(勝野洋)のチームは、さっそく2人をガードすると同時に周辺捜査を開始した。

 現在、専門学校で働いている響子の前職は石巻漁港の職員。まもなく、ライフルを奪われた被害者の目撃証言から、9年前、強盗殺人で服役し、先日仮釈放されたばかりの北見礼次(丹波義隆)が狙撃犯と判明。やがて、江口、響子、北見の思わぬ人間関係が明らかになった。なんと響子は以前、北見の恋人だったのだ。
 9年前の事件というのは北見が共犯の寺島(桐生康詩)と、響子が勤めていた漁港に侵入して4300万円を強奪、金の配分を巡って北見が寺島を刺殺した、というもの。当時、捜査に当たった江口が響子を人質に取られ、拳銃を奪われる失策もあったが、警察は血眼の捜査で北見を逮捕していた。

 その後、江口は責任を取って刑事を辞めて上京。3年前、やはり漁協を退職し上京していた響子と再会した江口は、ひっそりと結婚していた。一方、北見は、裁判で寺島の刺殺を正当防衛と主張したが認められずに判決が下り、服役。一度のトラブルも起こさぬまま模範囚として仮釈放の恩恵を受けた北見は、刑務所を出て早々この事件を起こしていた。
 9年前の事件に裏があると察知し捜査を進めた望月は、寺島の恋人・一ノ瀬真希(菅原あき)から、調書には書かれていない新事実を聞き出した。殺される少し前、寺島は、北見が金を独り占めしたことを怒り、ナイフを持って飛び出していた。つまり、北見の寺島殺しは正当防衛の可能性が高い。だが、調書を書いた江口は、この事実には全く触れていないのだ。
真希の話によると、北見と寺島は奪った金を駅のコインロッカーに隠し、真希がコインの補充をしていた。ところが、北見の車に奪った金があるのを発見した寺島は自分が裏切られたと思ったらしい。

 望月は、響子に好意を寄せるようになった江口が北見を亡き者にするため、寺島が北見に裏切られたように工作、結果的に寺島が北見に殺されたと推理する。だが、江口は望月の聴取に対しシラを切るばかりであった。
 そんな中、望月に、北見が人質を取って民家に立てこもった、との連絡が入って――。