刑事鬼貫八郎(14)
『表と



鬼貫 八郎 * 大地 康雄
須田 誠司 * 石丸 謙二郎
須田 美和子 * 永島 暎子
大津 公一 * 渡辺 いっけい
山野 市郎 * 掛田  誠
伊達 里子 * 平栗 あつみ
木   堂 * 住吉 正博
碓 氷 刑 事 * 羽場 裕一
黒 川 課 長 * 天田 俊明
島 田 刑 事 * 十貫寺 梅軒
田 代 刑 事 * 森本  浩
佐 伯 刑 事 * 河野 洋一郎
小 林 刑 事 * 大城 英司
鬼貫 良子 * 左  時枝
鬼貫 真奈美 * 安田 芽衣子


企   画 * 酒井 浩至
原   作 * 鮎川 哲也
(『偽りの墳墓』より)
脚   本 * 坂上 かつえ
監   督 * 田中  登
チーフプロデューサー * 増田 一穂
プロデューサー * 服部 比佐夫
    * 平松 弘至
音   楽 *





 浜名湖近くの窯跡で、東中野署に捜索願いが出されていた保険調査員・須田美和子(永島暎子)の絞殺死体が発見された。たまたま浜松に行っていた鬼貫(大地康雄)は、浜松署の捜査に参加。まもなく駆けつけてきた美和子の夫・須田誠司(石丸謙二郎)や上司の大津公一(渡辺いっけい)らから話を聞いた。

 美和子が東京から調査にやってきた目的は、山野(掛田誠)という土産物屋の妻・郁子の首吊り死亡事件の真相究明。郁子が殺されたと判断された場合、美和子の会社は2000万円の生命保険金を払うことになる。その郁子と山野の愛人・伊達里子(平栗あつみ)は、かなり以前から揉めていたのだ。
 地元捜査陣はこの事件に関し、現場にあった首吊りのための踏み台が低すぎたことから他殺と判断。話を聞いた鬼貫は、自殺の場合保険金が出ないのに、なぜ何者かが自殺に見せかけたのか、と首をひねる。調査によると、美和子は山野のアリバイを崩そうとかなり真面目に調査を進めていたらしい。

 そんな中、美和子が都内に、情事専用の秘密のワンルームマンションを持っていたことが判明。鬼貫は、体が不自由で斑ボケの義母に頼りにされ、仕事にも熱心な美和子に全く違う顔があったと気付いた。マンション内の指紋が完全に消されていると知った鬼貫らは、美和子殺しが山野郁子の事件とは無関係ではないかと推理。山野の供述から、首吊りした郁子の死体を発見した山野が、保険金目的でとっさに他殺に見せようと工作していたことから明らかになった。

 仕切り直しの捜査を始めた鬼貫に、まもなく美和子のバッグが東京で質入れされていたとの情報が伝わった。質屋に持ち込んだキャバクラ嬢は、バッグをサングラスの男にもらったと証言する。鬼貫らは、秘密の部屋のことを当初知らないと話していた須田に疑いの目を向けるが、須田は美和子の別の顔を知っていたと認めつつも犯行を否認した。
 鬼貫は、須田に美和子の不倫を臭わす匿名の手紙を送った人物、美和子の不倫相手こそ本ボシとにらむが、それが誰だか全く分らない。だが、浜松に出向き再び美和子の足取りを追った鬼貫は、その周辺に大津が見え隠れすることに気付いた――。