調室 17』



水木 正一郎 * いかりや長介
小宮山 麻美 * 池内 淳子
熊沢 ゆかり * 高橋 かおり
森川 康介 * 勝部 演之
熊沢 孝之 * 長谷川 朝晴
小宮山 美菜子 * ま き こ
西山捜査一課長 * 田中  健
坂本警部補 * 深水 三章
荒巻警部補 * 渡辺  哲
八重垣刑事 * 斉藤 陽一郎
水木 加代子 * 藤田 弓子
水木 直子 * 有森 也実


企   画 * 酒井 浩至
原   作 * 笹沢 左保
脚   本 * いずみ 玲
監   督 * 鷹森 立一
チーフプロデューサー * 増田 一穂
プロデューサー * 雨宮  望
    * 前田 伸一郎
    * 大野 哲哉
    * 大森 美孝
音   楽 * 大谷 和夫





 佐賀県の鹿島市で医療機器メーカーに勤める熊沢孝之(長谷川朝晴)の刺殺死体が見つかった。熊沢は3年前に、元看護師のゆかり(高橋かおり)と結婚。2人の仲睦まじい姿はしばしば目撃された。現場付近で目撃された車を元に調べた捜査陣は、まもなく長崎県島原市内で児童福祉施設の園長をしている小宮山麻美(池内淳子)という女にたどりついた。

 調査によると、7年前、熊沢と同棲していた麻美の一人娘・美菜子(まきこ)がマンションのベランダから転落死しており、事件への関与は十分考えられた。熊沢からゆかりに掛かった電話を基に事件発生時刻を特定した捜査陣は、直ちに麻美を追及する。これに対し、麻美は、施設の不動産に関するトラブルで激しく対立していた通販会社の社長・森川康介(勝部演之)に会っていた、とアリバイを主張。だが、捜査陣は、麻美の車の中から検出した血痕がDNA鑑定で熊沢のものと特定されたこと、またそのアリバイに1時間の空白があったことから、麻美の逮捕に踏み切った。

 麻美の取り調べを担当した水木は、すぐにDV<ドメスティック・バイオレンス>のことを質した。実は、ゆかりの事情聴取をした際、その体にアザがあるのを見つけた水木は、美菜子も時々ひどいアザを作っていたとの報告を受けていたのだ。
 麻美は水木の質問をさらりとかわす。だが、水木から再度事情を聴かれたゆかりの方は、殴られた左耳が聴こえないことを見破られて、熊沢のDVがあったと証言。水木は、麻美とゆかりに接点があったとみて捜査を進めた。
 その結果、2人が同じ日に、太良温泉の宿に泊まっていたことが判明。水木の追及に、ゆかりは麻美と話をするうちに、熊沢のDVを思い出し、とっさに麻美のアリバイを証明する証言をしてしまったと供述した。
 だが、水木は麻美の犯行を確信したものの、麻美の背負ったリスクがゆかりに比べて大き過ぎることに首をひねった。つまり、7年前に娘を亡くした麻美より、DVのさなかにあるゆかりの方が熊沢を殺す動機が強いはずなのだ。

 勾留の期限が残り1日と迫った取り調べ9日目。水木に“美菜子とゆかりが似ている”と言われた麻美が突然熊沢殺しを自供。捜査本部は喜びに沸いた。だが、麻美の言葉を思い起こした水木は、麻美とゆかりの殺人計画がまだ終わっていないと察知、そのターゲットが森川だとにらんだ。