調室 18』



水木 正一郎 * いかりや長介
早見 遥子 * 三田 佳子
岡崎美津子 * 加藤 治子
早見 幹也 * 佐野 浅夫
早見 順三 * 永幡  洋
早見 照子 * 木村  翠
西山捜査一課長 * 田中  健
荒巻警部補 * 渡辺  哲
八重垣刑事 * 斉藤陽一郎
都倉本部長 * 藤田 宗久
水木加代子 * 藤田 弓子
水木 直子 * 有森 也実


企   画 * 酒井 浩至
原   作 * 笹沢 左保
脚   本 * いずみ 玲
監   督 * 鷹森 立一
チーフプロデューサー * 増田 一穂
プロデューサー * 雨宮  望
    * 前田 伸一郎
    * 大野 哲哉
    * 大森 美孝
音   楽 * 大谷 和夫





 佐賀県内の山中で車の転落炎上事故が発生。車内で見つかった男の後頭部に鈍器で殴られた陥没痕があったことから、警察は他殺と断定した。被害者は、佐賀市内の陶器販売会社社長・早見幹也(佐野浅夫)。握りしめた手の中からは、一粒の真珠が発見された。
 幹也の家族は、妻の照子(木村翠)と親代わりとなって育てた姪で栄養士の遥子(三田佳子)の2人。このうち事件の少し前、幹也とレストランで待ち合わせたという遥子は、食事する間もなくすぐに別れたと証言していた。
 資料によると、40年前、幹也の兄で、遥子の父親の順三(永幡洋)が妻の美津子(加藤治子)に殺される事件があった。動機は、酒癖が悪かった順三の家庭内暴力で、当時9歳だった遥子は、事件を目の当たりにしたことから、かなり心に傷を負ったらしい。

 まもなく、遥子がレストランを出た幹也と同じ車に乗っていた事実が発覚。更に持ってもいないと話していた真珠のネックレスを遥子がレストランでしていたとの目撃証言が出てきた。捜査陣は、状況証拠が揃ったとして遥子の逮捕を決定。水木(いかりや長介)がその取り調べを担当することになった。
 水木の尋問を受けた遥子は、恩人を殺すはずがない、と笑顔で犯行を全面否認した。取り付くシマがないと見た水木は、服役後、小料理屋の女将をしている美津子を訪ねるが、旧姓に戻し縁を切ったという美津子は無関係を強調するばかり。

 尋問を続けるうち、40年前の事件が今回の幹也殺しに影を落としていると見た水木は、そのことを遥子に質した。惨劇を目撃した遥子は、ショックからか記憶はおぼろ気で、犯人は男のようにも美津子にも見えたという。事件は美津子が犯行を自供したことで終了。そして、遥子は、仮出所後、新しい男を作り一緒に暮らし始めた美津子には嫌悪感さえ抱いているらしい。だが、美津子に会った水木は、出所後の美津子に全く男っ気がなかったと知り、なぜ遥子が誤解したのか、と首をひねった。

 そんな中、美津子が当時刑務所内で、出所した時に待っていてくれる人がいる、と話していた事実が浮上。その男が前々から順三に暴力を注意していた幹也だとにらんだ水木は、順三を殺したのが実は幹也だったと察知した。
 幹也は、美津子が服役中に商工会の大物の一人娘・照子と結婚した後、飛躍的に会社を成長させ、知事選に出馬を予定するまでになっている。
 水木は、遥子が幹也を殺した動機が、順三殺しの秘密を知ったためだと推理。美津子が幹也殺しの罪を背負って自殺未遂をはかった事実を明かして、遥子に迫った――。