検事霞夕子(20)
の記憶』



霞  夕子 * 鷲尾 いさ子
間宮 知佳 * 丘 みつ子
郡  進一 * 中原 丈雄
安西 葉子 * 山下 容莉枝
安西 美里 * 矢野 詩多
秋野 公平 * 高橋 長英
秋野 雄介 * 一條  俊
井口 良三 * 神山  繁
柳沢 信子 * 原 知佐子
球磨 功三郎 * 斉藤 洋介
小野  進 * 木場 勝己
霞  友行 * 村田 雄浩
霞  瑞江 * 朝丘 雪路


企   画 * 酒井 浩至
原   作 * 夏樹 静子
脚   本 * 橋本  綾
監   督 * 齋藤 光正
チーフプロデューサー * 増田 一穂
プロデューサー * 佐光 千尋
    * 川村 庄子
音   楽 * 佐藤 允彦





横浜の住宅地にある民家で刺殺事件が発生した。被害者は、以前マルチ商法まがいのことをして世間を騒がせた金融業を営む郡進一(中原丈雄)。郡の家族は、遺体第一発見者で妻の安西葉子(山下容莉枝)と娘・美里(矢野詩多)の2人。葉子は事件当時、美里と小田原の実家に帰っていたとアリバイを主張していた。

事件を担当した夕子(鷲尾いさ子)は、郡が葉子の連れ子の美里を虐待していたとの情報をキャッチ。また、静岡出身の郡が17歳の時にレイプ事件を起こし、被害者の女子高生が事件直後に自殺していた過去も明らかになった。

まもなく、夕子は、殺される少し前、郡が携帯で電話をしていた間宮知佳(丘みつ子)という女に注目した。知佳は輸入雑貨品を扱う会社の副社長で独身。郡の家の近くに住む知佳は、郡の美里に対する虐待を知って怒り、巡査を連れて乗り込んだことがあったのだ。知佳が郡と携帯で話した場所は近所のカフェバー内。その後、知佳は店から外に出ておらず、アリバイは完璧だった。

ところが、郡の携帯は1つで、それには知佳の番号が登録されていなかったことが判明。知佳が郡に番号を教えたのが1ヵ月前ということを思い出した夕子は、その証言に首をひねらざるをえなくなった。カフェバーに行く前の知佳のアリバイは不明。知佳は虐待を抗議しに行った時、初めて郡に会ったと話していたが、それ以前に会ったことがあるような様子だったという証言もあった。

そんな中、郡が17歳の時に起こしたレイプ事件に興味を抱いて調べた夕子は、その悲惨な状況にア然となった。被害者の娘が自殺した3ヵ月後、その母がショックから急死、父親も半年後に病死。被害者が一人っ子だったため、まさに一家が全滅していたのだ。

夕子は、郡と知佳の接点を考えたが、静岡で生まれ、少年院を出た後、人生の大半を大阪で過ごした郡と、横浜生まれで横浜育ちの知佳にはどう考えても接点はない。だが、聞き込みを進めた夕子は、知佳が中学生の頃、父親の転勤で4ヵ月程、静岡の学校に通っていた事実を確認。さらに、更年期症状を訴えていた知佳が、実は末期ガンで余命2ヵ月程だということも明らかになった。

まもなく、郡が殺された次の日、知佳が自殺したレイプ被害者の墓参りをしていたと知った夕子は、知佳も郡の毒牙にかかっていたと察知して――。