『警庁鑑識班 16』



中山 淳彦 * 西村 和彦
岩崎 鉄男 * 角野 卓造
杉崎 信也 * 大鶴 義丹
杉崎 明子 * 渡辺  梓
丹野 優美 * 雛形 あきこ
篠田 雅美 * 大島 さと子
西垣 亮一 * 並樹 史朗
大宮管理官 * 清水 章吾
緑 川 主 任 * 本城丸 裕
津 田 課 員 * 小林 すすむ
花 井 課 員 * 松永 久仁彦
菊 地 警 部 * 三浦 浩一
沢 村 技 官 * 本田 博太郎
矢吹 幸代 * 根岸 季衣


企   画 * 酒井 浩至
脚   本 * 下村  優
     * 岡崎 由紀子
監   督 * 下村  優
チーフプロデューサー * 増田 一穂
プロデューサー * 佐光 千尋
    * 木川 康利
    * 粕川 今日子





都内のマンションの一室で、40歳になる独身の保育士・篠田雅美(大島さと子)の他殺死体が見つかった。捜査陣は、雅美が握りしめていた“調査し、告発してほしい”との文字が残った紙の切れ端を発見。雅美の着衣から植物の葉の断片を採取した中山(西村和彦)らは、紙の切れ端とともに分析を始めた。

そんな折、中山は、警察学校時代の同期の杉崎信也(大鶴義丹)と偶然再会、杉崎の息子が雅美が働いていた保育園に通っていたことを知り情報を交換した。杉崎の話によると、雅美には園児を虐待している噂があった。中山の報告を受けた捜査陣は、さっそく遺体の第一発見者である園長の西垣亮一(並樹史朗)から事情聴取。事件当時、スナックにいたとアリバイを主張する西垣は、雅美が虐待とは無関係な優しい保育士だったと話した。捜査陣は、雅美の妹・丹野優美(雛形あきこ)の証言で、雅美の日記が現場から持ち去られていることを知るが、捜査はそれ以上進展しない。
だが、雅美を扱ったスキャンダラスな記事が週刊誌に掲載されたことから、思わぬ事実が明らかになった。記事を書いたのは、なんと中山が現職の警察官だと思い込み捜査内容を伝えた杉崎だったのだ。ルポライターをしている杉崎は、一人息子が1年前、交通事故で死亡したため、妻の明子(渡辺梓)と二人暮らし。抗議に行った中山に対し、杉崎は、理由は口にしなかったものの雅美の園児虐待が事実だったことを明かし、次は雅美の不倫疑惑を追及すると宣言した。

杉崎の記事の第2弾は、雅美が以前ホステスをしていて、その時に知り合った男と最近まで不倫関係を続けていた、という内容だった。週間誌の記事や写真を調べた捜査陣は、その不倫相手を西垣と断定。西垣のアリバイが崩れ、また、自宅の庭から雅美の日記が発見されたことから、捜査陣は西垣の逮捕に傾いた。
だが、雅美の着衣に付着していた葉の断片を、個別の木を特定できるDNA鑑定した結果、それが西垣家の庭のものではないと判明。さらに、雅美の日記と例の紙の切れ端から検出された指紋が同じ人物のもので、それが西垣のものではなかったことから、捜査陣は真犯人が別にいると察知した。

一連の捜査からその指紋の人物が杉崎だとにらんだ中山は、自宅を訪ねて、指紋を照合させて欲しいと迫った。程なく、杉崎は警察に出頭し犯行を自供した。供述によると、1年前、杉崎の子供が雅美の顔を見て突然道路に逃げ出し、車に轢かれて死亡。杉崎は、その原因が分からなかったが、たまたま出版社に届いた匿名の投書から、自分の子供を雅美が隠れて虐待していたと知った。杉崎は、虐待の事実を直接雅美に会って確認していたのだ。
ところが、その杉崎に事件当時のアリバイがあったことが分かって――。