都金沢島太郎殺人事件』



五代 凛子 * 賀来 千香子
五代 セツ子 * 菅井 きん
五代 善二 * 赤井 英和
久保 道代 * 渡辺 美佐子
八幡 春香 * 涼風 真世
阿部 文男 * 北村 和夫
井川 和也 * 徳井  優
伊藤 哲男 * 桂  米朝
田辺 トメ * 正司 照枝
大 友 警 部 * ケーシー高峰
鴨 田 刑 事 * 上杉 祥三


企   画 * 酒井 浩至
脚   本 * 酒井 直行
監   督 * 齋藤 光正
チーフプロデューサー * 増田 一穂
プロデューサー * 前田 伸一郎
音   楽 * 川村 栄二





浦嶋神社に取材に行った凛子(賀来千香子)が、老人ホームに入院中で痴呆の症状がある久保道代(渡辺美佐子)、付き添いのヘルパー・八幡春香(涼風真世)、そして、2人と顔見知りらしい阿部文男(北村和夫)という男と仲良くなった。やはり春香の出張ケアを受けている阿部は、神社近くにある昔ながらの駄菓子屋の主人。店にはレアものの玩具が眠っているらしく、凛子が訪ねた日も、井川(徳井優)という骨董商が札束を机の上に積んで、売るよう迫っていた。だが、金には全く関心がない阿部は、井川を無視して追い返す。
阿部の宝物は、玉手箱のようなに箱に人れた“亀の涙”と呼ばれる1個のビー玉のようであった。

翌日、この駄菓子屋を訪ねた凛子は、首を吊った状態で死亡している阿部を発見した。警察は、阿部の頭部に撲られた傷があり、また、周辺に砕けた陶器製の玩具があったため、自殺他殺の両面から捜査を開始。だが、凛子は、井川が押し付けるように置いていった札束や、いくつかのレア物の玩具、さらに“亀の涙”が入った箱も消えていたことなどから、白殺に見せかけた殺人とにらむ。捜査を担当した大友警部(ケーシー高峰)の話によると、井川には窃盗の前科があった。

そんな中、老人ホームに春香を訪ねた凛子は、道代が時々暴力に怯える表情を見せることに気付いた。道代は、自分の身に着けているお守り袋を春香に握らせてもらうと落ち着くらしい。自分が、生まれた直後、施設に預けられた天涯孤独の身だという春香は、哀れな道代を一生懸命介護していた。ところが、ホーム入居者の一人、田辺トメ(正司照枝)の話がきっかけで、道代が44年前、毎日のように暴力を振るった夫・橋田征治を殺害し、12年間も服役していたことが明らかになった。出所後、全国を放浪しているうちに症状が出始めた道代は、故郷であるこの地に舞い戻った時にはすっかり痴呆状態になっていたらしい。地元の古老の話によると、道代は、親の意向で、ゴク潰しの乱暴者だった橋田と結婚させられ、結果的に夫殺しの重罪を犯していた。

井川の家宅捜査を行った警察は、阿部の店から盗まれたレア物の玩具を発見。事件当時、井川が現場に行ったことが明らかになった。警察の追及に対し、井川は、窃盗と札束を持ち帰ったことは認めたものの、現場に行った時すでに阿部が死んでいた、と殺害を否認。だが、警察は、井川こそ真犯人と見て、取り調べを強めた。
凛子は、道代がお守り袋の中に“亀の涙”を隠し持っているのを発見し、道代に疑いを抱いた。だが、よくよく調べてみると、“亀の涙”は、元々2個1対のもので、男女がそれぞれ1個ずつ持つ縁結びのお守り。道代が持っている“亀の涙”が阿部から奪ったものなのか、それとも誰かと1個ずつ持ち合っていたのかは分からない。

まもなく、その昔、帝王切開したらしい道代について調査した凛子は、道代が橋田の子供を産み、それがなんと春香だったとの情報を得るが。