『緊急救病院』



松浦 温子 * 斉藤 由貴
高田 祥子 * 大谷 直子
高田 敏行 *
高田 瑞希 * 大谷 みつほ
高田 秀雄 * 織本 順吉
上野 雅代 * 三原 じゅん子
滝沢 邦子 * 角替 和枝
深見佳代子 * 岡江 久美子
荒 木 刑 事 * 三波 豊和
山 内 刑 事 * 湯江 健幸
今井 頼絵 * 楊原 京子
羽生田 慎一 * 加藤  満
水野 京子 * 高橋 里奈


企   画 * 酒井 浩至
脚   本 * 西村 タカシ
監   督 * 吉本  潤
チーフプロデューサー * 増田 一穂
プロデューサー * 倉田 貴也
    * 藤田 裕一
音   楽 * 糸川 玲子





連続放火事件が発生とする中、玉川中央病院の主任看護師・松浦温子(斉藤由貴)は、顔見知りの弁当屋従業員・高田祥子(大谷直子)が放火による火傷で緊急搬送されてきたと知り、驚愕した。3年前まで理髪店だった家に住む祥子の家族は、夫の敏行()、一人娘の瑞希(大谷みつほ)、義父・秀雄(織本順吉)の4人。このうち祥子と脳梗塞で身体が不自由な秀雄が火傷で、敏行が逃げる際にケガをして搬送されてきたのだ。

現場を調査した警察は、放火の火元が築40年の高田家の内部にあると確認。連続放火された家が全て新築で、しかも火元が外部だったことから、同一犯による犯行かどうか判断しかねていた。警察の聴取に対し、瑞希は学校から帰ってきたら火が出ていたと証言。敏行は寝ていて煙に気付き慌てて2階から飛び降りたという。病院には、敏行の愛人でパチンコ店従業員の上野雅代(三原じゅん子)が見舞いに現れ、高田家の家族に微妙な影を投げかけていた。

まもなく、逮捕された連続放火犯の証言から、高田家への放火が別人によるものと判明。警察は、放火が高田家の家族か関係者によって引き起こされたとにらんだ。介護疲れと敏行の浮気で一家心中を考えた可能性のある祥子、身体が不自由なためいつも「死にたい」と口走っていた秀雄。秀雄の生命保険の受取人になっていた敏行。祥子の苦労を見て秀雄に死んで欲しいと思っていた瑞希――。4人の当日の予定によると、放火の発生時に家族の誰もが家にいないはずであった。だが、いずれにしても家族の全員に犯行の動機があることは間違いなかった。

そんな中、温子は、警察の情報などから、雅代が火災発生直後に現場から逃げ出していたことに気付き、直接問い質した。これに対し、雅代は、ふいに瑞希の名前を出し、放火犯を目撃したことを臭わせる。祥子ら3人が入院してから自分の部屋で瑞希を預かっていた温子は、不安を隠せない。

ところが、その夜、雅代が病院近くの公園で殺害されて見つかり、事件は新たな段階に移った。それまで、雅代を放火犯の容疑者の一人と見ていた警察は、高田家の中にいる犯人の絞り出しにかかる。雅代の頭部を撲るために使われた凶器は、金属の棒状のもの。ICUから出た祥子と秀雄が車椅子を使っていたことから、警察の目はアリバイのない敏行に向けられる。だが、祥子は、病院のゴミ置き場で赤黒いシミが付いた一本の松葉杖が捨てられているのを見つけて――。