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警部補 佃次郎(17) 『妻の立場』 |
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![]() 都内の住宅地にある一軒家で男の他殺死体が見つかった。殺されたのは、中堅のクリーニング会社、白鴎クリーニング社長の宇津見浩一(長門裕之)。4ヶ月前、脳梗塞で倒れて自宅で療養中の宇津見は、妻で副社長の千代(山本陽子)のマンツーマンの協力で、厳しいリハビリに挑戦していたところだった。 捜査陣は、付近で発生していた連続窃盗事件との関連が強いと見て捜査を開始。佃(西郷輝彦)と早田(六平直政)は、関係者の事情聴取に取り掛かった。会社の専務・高野透(平泉成)の話によると、現場に入るための鍵の置き場を知っているのは、宇津見、千代の他は、高野と宇津見の介護を手伝っている長谷ルミ子(宝積有香)の2人だけ。だが、千代以外はアリバイがなかった。 まもなく、宇津見に、小料理屋の女将をやっている関悦子(美保純)という愛人がいることが判明。宇津見が脳梗塞で倒れた場所も悦子の部屋だったことが明らかになった。宇津見と悦子の付き合いはこの3年程。宇津見が倒れてから会っていないという悦子は、事件当時、実家がある福島の猪苗代に行っていたと話した。 捕まった連続窃盗犯の事件との関与が消える中、千代のアリバイが曖昧であることが分かった。独身の高野が千代に思いを寄せていたとの噂を聞き込んだ捜査陣には、二人の共犯説も浮上する。 そして高野が事件の2日前、会社の口座から500万円を引き出していたと知った捜査陣は、さっそく取り調べを始めた。 これに対し高野は、事件当時極秘で付き合っている27歳年下のルミ子の部屋にいたと告白。500万円に関しては、悦子の口座に振り込んだと明かした。この500万円は、宇津見が倒れた時から悦子に要求されていた金で、高野は手切れ金と思っていたという。 そんな中、捜査陣から事情を聴かれた悦子が思わぬ話を明かした。悦子は、事件が発生した頃、自宅から宇津見の家に電話を入れたところ、電話口に千代が出た、というのだ。 悦子の自宅の電話の通話記録で、この事実を確認した捜査陣は、繁華街を歩いていたという千代に任意同行を求めて追及する。だが、千代は、夫殺しを真っ向から否認。佃も、電話の一件だけで、千代を真犯人と断定するには無理があると考えた。 事件後の悦子の行動を確認するため、故郷の福島に行った佃らは、例の500万円が、一人暮らしをしている父親・関昌明(織本順吉)の有料老人ホーム代の一部になっていたと知った。職員の話によると、500万円は関の入所にどうしても必要な金だったらしい。 ところが、この500万円を振り込んだ高野の話から、奇妙なことが分かった。高野は、500万円の入金を確認するため、事件が発生した頃、悦子の家に何度が電話を入れた。だが、悦子は電話には一度も出なかったというのだ。佃は、自宅から宇津見家に電話をしたという悦子の証言が嘘だったと気付いて――。
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