『屋形船の



小松 志保子 * 坂口 良子
小松 匠 * 杉本 哲太
小松 清美 * 草笛 光子
岩倉 源三 * 藤村 俊二
丸山 秀樹 * 布施 博
丸山みどり * 秋本 奈緒美
野田 真由 * 斉藤 奈々
野田 早苗 * 星 遥子
上田 昌代 * 吉本 選江
小松 雅美 * 新藤 恵美
坂下 良男 * 畑山 隆則
坂下 春子 * 駒塚 由衣


企   画 * 酒井 浩至
脚   本 * 下村 優
  * 外村 朋子
監   督 * 下村 優
チーフプロデューサー * 増田 一穂
プロデューサー * 佐光 千尋
    * 金田 和樹
    * 石塚 久美男
    * 里中 哲夫





東京の下町・柳橋にある創業80年の船宿・小松屋。芸者上がりの清美(草笛光子)を母に持つ若女将・小松志保子(坂口良子)は、今日も年下の入婿・匠(杉本哲太)と共に店を切り盛りしている。店は、志保子の幼なじみ・丸山みどり(秋本奈緒美)の夫で旅行会社社長の丸山秀樹(布施博)が肩入れしてくれるため、不況の影響で四苦八苦する他の店よりは繁盛していた。

そんなある日、志保子は釣りに行っているはずの匠が喫茶店で泣いている女の手を握っているのを目撃。浮気をしているとにらんだ志保子は、まもなく携帯で呼び出されたらしい匠を尾行。だが、夜の墨田公園内でその姿を見失ってしまった。

翌日、志保子は、警察からの連絡で前夜無断外泊をした匠が警察の取り調べを受けていると知った。折りしも、小松屋に匠の娘を名乗る小学生・野田真由(斉藤奈々)がやって来て、志保子は右往左往。情報によると、警察が捜査しているのは墨田公園内で発生した殺人事件で、殺されたのは匠が喫茶店で会っていた野田早苗(星遥子)という女であった。

取り調べから解放された匠の話によると、早苗は10年以上前の彼女。突然、早苗に呼び出されて喫茶店で会った匠は、事件が発生した夜、大切な用件があると墨田公園に来るよう再び頼まれたのだという。そして、匠は、結局早苗には会えなかったらしい。

やがて、匠と清美は、行き場のなくなった真由を、早苗が死んだことを内緒にして、しばらく小松屋で預かることにした。計算すると自分の子供でもおかしくない、と父親気取りの匠。血の繋がりはないものの、孫ができたと大喜びの清美。志保子は、なにかしっくりしなかったが、素直に育った真由は、たちまち丸山、みどりら常連客、そしてご近所の人たちの人気者になった。

ところが、匠が再び警察の取り調べを受けたのがきっかけで、早苗の死に気付いた真由が、姿を消してしまった。志保子は、匠への取り調べが長引くと知ったこともあり、慌てて一人で千葉の漁村にある真由の家に向かう。そして、傾きかけた家の押入れで、泣き疲れて眠っている真由を見つけた。そんな真由を見て不憫に思った志保子は、何としても父親を捜してやろうと思った。真由の話によると、父親は匠はやらない魚拓を取る趣味があったという。さらに真由は、その父親と2歳の時まで、三重県の鳥羽で会っていた記憶があった。

さっそく真由を連れて鳥羽に行った志保子は、海岸で野田真由の名前を知っている海女・上田昌代(吉本選江)を発見。その話から思わぬ手掛かりを掴んだ。真由の父親は、いつも帽子やサングラスで顔を隠しており、早苗との関係は不倫だったらしい。そして、その父親が日本中のお土産を持ってきたと知った志保子は、ある人物のことを思い浮かべて――。