『身辺護12』



望月 四郎 * 勝野 洋
立花 直美 * 涼風 真世
野田 浩三 * 北村 総一朗
岩本 大作 * 阿藤 快
西村 直也 * 尾美 としのり
結城 良介 * 山下 徹大
大川 真一 * 宅麻 伸
中町 恭子 * 金 久美子
大川 早苗 * 山下 容莉枝
大川 香織 * 笹田 かりん
遠山 文彦 * 金田 明夫
恩田 正一 * 中原 丈雄
宮永 健治 * 春海 四方
根岸 孝 * 森下 哲夫


企   画 * 酒井 浩至
脚   本 * 中原 悦子
監   督 * 山本 厚
チーフプロデューサー * 梅原 幹
プロデューサー * 服部 比佐夫
    * 宮城 二郎
プロデューサー補 * 大野 哲哉
音   楽 * 川村 栄二





 都内で毒針を使った殺人未遂事件が発生。望月(勝野洋)らのチームが、被害者で運送会社社長の大川真一(宅麻伸)の警護と担当することになった。10年程前、バイク便から始めて現在の地位を築き上げた大川の家族は、妻の早苗(山下容莉枝)と5歳になる一人娘の香織(笹田かりん)。関係者の話によると、福祉活動なども積極的に行う大川にトラブルは全く見当らなかった。

 まもなく、香織と歩いていた大川がバイクに乗った男に襲われた。捜査を進めた望月らは、男が以前会社の金を横領してクビになった宮永(春海四方)という元経理課員と察知。直ちに手配した結果、宮永はすぐに逮捕された。取り調べに対し、宮永はクビにされたことを逆恨みして大川に1000万円を要求する脅迫状を送っていたと供述し、バイクでの襲撃を認めた。だが、毒針での襲撃の関しては否認し、毒針事件当時の宮永のアリバイが証明されたことから、真犯人は別にいることが明らかになった。

 望月がそこで注目したのは、大川が1000万円を要求する脅迫状のことを警察に隠していたことだった。用意した1000万円を渡そうとして初めて宮永を見た時の大川の表情は、明らかに犯人が別の人物だと予想していたように思えたのだ。

 再び毒針を使っての襲撃が発生する中、望月は、大川が何らかの秘密を隠しているとにらみ、直美(涼風真世)と結城(山下徹大)に、その生まれ故郷である長野県の松本での調査を指示した。その結果、松本では金がなく八方塞がりだった大川が、上京した時にはなぜか急に羽振りが良くなっていた事実が浮上。さらに、大川が上京する2ヶ月前に、松本市内で強盗殺人事件が発生していたことが分かった。

 この事件は、2人組の強盗が閉店後のスーパーに侵入し、従業員を殺害して2000万円を奪ったというもの。捕まった犯人の中町恭子(金久美子)は、金を持って逃走した共犯について、名前も知らない行きずりの男だったと供述。警察は、恭子の証言を元に、この共犯のモンタージュを作成して手配したが逮捕できずじまい。その後、単独で起訴された恭子は、懲役10年の判決を受けていた。そして、刑務所を出所した恭子は、現在、清掃作業員として働いているらしい。その顔写真を見た望月らは、幼稚園で作業をする恭子が笑顔で香織を話していたのを思い出した。

 大川がこの強盗殺人事件の共犯の可能性が高いと見た望月は、大川に恭子の顔写真を見せた。もちろん、大川は知らないと答える。だが、恭子の保護司をやっていた恩田(中原丈雄)の話を聞いてさらに捜査を進めた望月らは、恭子がやむにやまれず強盗を働いた動機、そして、幸せに暮らしている大川を執拗に狙い続ける理由をようやく突き止めた――。